BMX東京五輪代表、中村輪夢が始球式 真ん中低めに好投「生まれた時から阪神応援が運命」

阪神対ヤクルト 始球式で投球するBMXライダーの中村輪夢(撮影・上山淳一) 

<阪神-ヤクルト>◇2日◇甲子園

自転車BMXの東京五輪代表、中村輪夢(20=イングアーク1st)が人生初の始球式で好投した。

個人トレーナーが同じで親交のある阪神岩田稔コミュニティアンバサダー(38=日刊スポーツ評論家)が現役時代に背負った21番ユニホームで登場。真ん中低めに制球し、「めちゃくちゃ緊張しました。野球やったことがないんで、どこか飛んでいくんちゃうかと思って」とホッと胸をなで下ろした。

京都生まれで京都在住。幼少期から虎党だった。「やっぱり一番応援していました。関西に生まれたら、生まれた時から阪神を応援するのが運命やと思うんで、昨日もクライマックスシリーズが決まって良かったなと思っていました」。岩田氏だけでなく今季限りで現役引退する糸井嘉男外野手(41)とも面識があり、「余計に応援していました」という。

初の始球式を終えて「関西人にとってめちゃくちゃありがたい経験をさせてもらいました」と満面の笑み。大観衆の甲子園を初体験し、「やっぱりすごいなと思いました。BMXで4万人入ることはない。BMXもそれぐらい盛り上げたいという気持ちになりました」と力を込めた。