<パ・CSファイナルステージ:オリックス-ソフトバンク>◇第1戦◇12日◇京セラドーム大阪
ソフトバンクが投手陣の「自滅」で、オリックスとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦を落とした。ポストシーズン史上初となる3つの押し出し四球。計8与四球と荒れて、レギュラーシーズン12球団最多の四球数だった制球難があらわになった。19年からのポストシーズン連勝記録は18でストップ。リーグ優勝した相手に1勝のアドバンテージがあるため、これで0勝2敗。ここから仕切り直して、巻き返す。
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PS史上初の3押し出し四球で、ファーストSを突破してきた勢いを手放した。短期決戦での連勝もついに18で止まった。藤本監督は「相手が山本やから、1点の大きさというのが分かっているから、余計に慎重になってストライク入らないと思うけど…。開き直って思い切って、自分を信じて投げてくれたら良かったんですけどね」。相手エースの好投が重圧となったのか、投手陣が計8与四球と荒れた。
3回まで好投を続けていた先発石川は4回に2四球などで1死満塁のピンチを招き、7番の杉本にもフルカウントから四球を与え、押し出しで先制点を献上した。石川は、PS18試合目の登板で初黒星。「初回から中継ぎのつもりで、1人ずつ打ち取っていくという気持ちで、全力で投げました。チームが勝つ投球がしたかった」と唇をかんだ。
さらに5回1死二塁から2番手で登板した大関は、吉田正に申告敬遠で満塁策を取った後に、まさかの2者連続押し出し四球。藤本監督は「裏目に出たよね。それはこっちの作戦ミス。打たれたらこっちの責任やけど、押し出しというのはもったいないよね」と、歯がゆそうだった。
ソフトバンクは今季、レギュラーシーズンでは12球団ワーストの474四球を与えていた。藤本監督は「無駄な四球を減らさないといけない」と何度も、口酸っぱく繰り返してきた。シーズンを通しての課題が、重要な戦いで露呈してしまった。アドバンテージを含め、これで0勝2敗。指揮官は「まだ2敗しかしてない。4勝すればいいんでしょ。明日から切り替えて頑張ります」と歯切れよく、宣言した。【山本大地】
○…中村晃は敗戦の中、マルチ安打と気を吐いた。2回はカウント2-2から山本のフォークを中前に運び、5回は153キロ直球を右前に弾ませた。「とにかく打席では集中して自分のスイングをすることを考えました」。チャンスメークも得点に結びつかず、「明日はチームの勝ちにつながる1本を打てるように頑張っていきたい」と切り替えた。