運命のドラフト会議“10・20”まで、残り1週間を切った。
14日の段階で、すでに6球団がドラフト1位指名を公言した。
新型コロナウイルスの影響を大きく受けた20年は、ドラフト会議前日に公表した球団を含めて7球団(ソフトバンク、ロッテ、日本ハム、オリックス、巨人、中日、ヤクルト)。高校生、大学生ともに投手に逸材が多かった昨年は、2球団(西武、ソフトバンク)のみだった。今年は公言のタイミングも早く、異例の多さとなっている。
球団ごとに、戦略が入念に練られるドラフト会議。1位を公言することで他球団をけん制し、競合を避けさせる意図がある。
各球団のスカウトが「1位候補12人がそろわない」と話すように突出した候補が少ない。1位候補の12人に、ウエーバー制となる2巡目を合わせた24人となると、補強ポイントに沿った上位候補を挙げるのがさらに難しい。人気が偏り、一部の選手に競合することが予想された。しかし競合となってクジを外した場合、残っている選手から再度「1位」を挙げる作業が、さらに難しくなる。そのため、先手を打つ作戦が取られている。
今年は、支配下の指名人数自体が減る可能性を指摘するスカウトもいる。今年のウエーバー制は、パ・リーグが優先権を持つ。2・3位での指名になりそうな選手については、練習を幹部が視察するなど各球団の駆け引きが始まっている。今年のドラフト会議も、最後まで目が離せない。【アマチュア野球担当=保坂恭子】