早大連勝で優勝争い残る 西武ドラ1指名公表の蛭間拓哉、8回の左前安打から打線つながり白星

立大対早大 8回裏早大無死、蛭間は左前打を放ち、雄たけびを上げる(撮影・浅見桂子)

<東京6大学野球:早大3-2立大>◇第6週第2日◇16日◇神宮

早大が立大に2連勝し、優勝争いに残った。先制を許したが、終盤に逆転。勝ち点を3に伸ばした。接戦を制し、小宮山悟監督(57)は「中盤、選手の気持ちが伝わってきた。ネット裏の早大ファンも納得してくれる試合ができたと思う」と振り返った。

2-2で迎えた8回、打線がつながった。先頭は、西武がドラフト会議1位指名を公言した蛭間拓哉外野手(4年=浦和学院)。今秋は打撃不振で打率1割台と苦しんでおり、初球にはセーフティーバントを試みた。ファウルになったが、塁に出たいという気持ちを見せた。「みんな期待していないし、どうせ打てないだろうな」とリラックスしており、追い込まれてから直球を左前へはじき返し、今秋4安打目をマーク。一塁上でガッツポーズを見せた。

無死一塁で、続く印出太一捕手(2年=中京大中京)がバスターエンドランを決め、蛭間は三塁まで激走しヘッドスライディング。無死一、三塁となり、吉納翼外野手(2年=東邦)の右前打で生還。勝ち越しのホームを踏んだ。「とにかく次の塁へという気持ちだった。この回に1点入れれば、次の回を抑えたら勝てると思った」。

次戦は、最終節の早慶戦(11月5、6日)となる。「このチームでやるのは最後になる。悔いの残らないように、全力プレーで戦いたい」と話した。