【阪神】桧山進次郎氏「来季浮沈の鍵は佐藤輝が握っている」/第2次岡田阪神への期待 連載2

就任会見で意気込みを話す阪神岡田新監督(2022年10月16日撮影)

<第2次岡田阪神への期待~2~>

阪神岡田彰布監督(64)は、どんな野球でチームを勝たせるのか。

新監督をよく知るタイガースOBの日刊スポーツ評論家陣が、人柄や思い出も交えてエールを送る第2回は桧山進次郎氏(53)です。現役時代は岡田氏の阪神でのラスト2年間で一緒にプレーし、第1次監督時代の05年は主軸でリーグ優勝に貢献しました。【聞き手=松井清員】

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阪神入団1年目の92年、初めて食事に誘ってくれたプロ野球選手が岡田さんでした。オープン戦の福岡遠征で同期の久慈と行かせてもらったのですが、ドラフト4位の僕なんかに声をかけてくれて…。幼いころから阪神ファンだったので恐れ多過ぎて、結局何もしゃべれなかった記憶があります。無名の若手にも分け隔てなく声をかけていて、面倒見のいい兄貴分という表現がぴったりの方でした。

1回目の監督になられた04年は僕も主軸を打っていた時期で、多くを任せていただきました。「無死二塁なら普通に打て。どうしても進塁打やバントしてほしい時はサインを出すけど、お前にかえしてほしいからサイン出さへんのんや。結果は俺が責任を取る」と。意気に感じましたね。不調の時は口うるさく言わず、ボソっと「こうやったらどうや」とピンポイントでヒントをくれました。野球にとても厳しい方ですが、選手がやりやすい環境を整えてくれたのが印象的です。

先日の就任会見では、大山と佐藤輝の打順と守備位置を固定する話をされていましたが、責任と自覚を持たせる意味で大賛成です。打順変更や複数ポジションは可能性を最大限に探れる半面、どっちつかずな結果が多く見受けられました。特に若い選手が中心なので、専門性を与えてレベルアップさせることが個々の力を上げる近道に思います。

たとえば佐藤輝の三塁ですが、2年目にしては下手でした。外野もやるので練習量は半分。プロ2年目なら…のレベルまで上達していませんでした。守備は練習すれば練習するほどうまくなります。僕は外野でも三塁でもどちらでも良いと思います。三塁一本に決めることで責任も自覚も生まれて練習に力が入り、打撃にも集中できるはずです。

「守りの野球」を掲げて、全体的にもポジションを固定することで、5年連続リーグ最多のエラーも相当減るでしょう。NO・1の投手力を誇るチームカラーなのに、反比例する守りの破綻で勝ち切れなかった。CS最後のヤクルト戦では、前日は三塁でスタメンだった一塁マルテが大事なところでミスをしたり、先発青柳が自責0の4失点で負け投手になるという、象徴的な終戦がありました。ヤクルトはチーム防御率が4位でも、ほぼ不動の守備位置の効果もあって失策がリーグ3番目に少なく、勝負どころでミスをしなかった。だから勝ち切れました。

来季浮沈の鍵は佐藤輝が握っていると思います。ドラフト1位なのでやってもらわないと困ります。打撃は技術的に変えないといけない部分、考え方を変えないといけない部分と2つありますが、岡田監督の指導でどう変わるか。11月の秋季キャンプが楽しみです。

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