いよいよ開幕する日本シリーズ。日本一をかけた戦いはヤクルト、オリックス、どちらに軍配が上がるのか? 日刊スポーツ評論家陣の勝敗予想とともに、篠塚和典氏(65)、宮本慎也氏(51)、谷繁元信氏(51)が昨年と同じ顔合わせとなったシリーズの行方を占いました。
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打線は3冠王村上を中心とするヤクルトの方が破壊力があるが、オリックスにはそれを抑えられるだけの投手力がある。
2年連続の同一カードとなり、軸となる選手の顔触れも、ほとんど変わらない。私も現役だった中日時代に06、07年と日本ハムと対戦した。最初の年は相手の特徴を把握しつつも半信半疑のまま敗れた(1勝4敗)。だが2年目は第1戦目の1巡目の対戦で、打線の確認作業が終わった。初戦は落としたが、その後4連勝。自分のやり方を早々に確立できたのも、川上憲伸という絶対的な投手との共同作業があったからだ。
オリックスも投手4冠の山本で先陣を切れる。村上にも、昨年の日本シリーズを含めて通算9打数1安打の5奪三振と抑えられるイメージができている。勝負をしつつ、足元をずらすようなボールを投げたり、極端な攻めをして、救援陣や、2戦目以降への“エサまき”もできる。勝ちゲームの展開に持っていきながら、残りの戦いへ意味のあるボールも投じておけるのが、山本のすごさだ。
山本以降の投手陣は強力なヤクルト打線の誰をマークするべきか。私なら4番村上はそこそこマークしつつ、前後の山田、オスナらへの警戒の比重を高める。山田の出塁を許せば、村上と勝負せざるを得ない可能性が高まる。またシーズン終盤、村上は1発が出ない中でも出塁し、オスナらがかえすのが新たな得点パターンとなっていた。村上に対しては振らせない、体を動かすような揺さぶる攻め方を徹底して状態を上げさせない。4番との勝負を避けても、前後を抑えられれば得点源を封じられる。
救援陣には山崎颯、宇田川、ワゲスパックと155キロ超の投手がそろい、短いイニングで投手交代すれば、攻略は簡単ではない。トータル的にオリックスに軍配が上がるとみる。