いよいよ開幕する日本シリーズ。日本一をかけた戦いはヤクルト、オリックス、どちらに軍配が上がるのか? 日刊スポーツ評論家陣の勝敗予想とともに、篠塚和典氏(65)、宮本慎也氏(51)、谷繁元信氏(51)が昨年と同じ顔合わせとなったシリーズの行方を占いました。
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やはり、初戦の一番の焦点はオリックス山本とヤクルト村上の対戦にあると感じる。今年は交流戦でも両者の対戦はない。56発を打った3冠王と、球界を代表する投手。シーズンの集大成となる日本シリーズで、どんな対決をみせてくれるだろうか。
山本は逃げるタイプでないように思う。村上に対しては、もちろん慎重なピッチングになるとは思うが、様子を見るだけでなく、ドスンと勝負する思い切りの良さも出すのではないか。オーソドックスに速い真っすぐを見せ、最後はフォークで勝負。代表的な攻め方でも、シーズン中とは違う感覚で対するだろう。絶対に打たせないという決意で投げてくるはずだ。
その山本に、村上がどう対応していくか。そのためには、前後を打つバッターがいろいろなボールを投げさせるなど、いかにチームとしての戦略を持つかが不可欠になる。各打者が自分のバッティングだけを考えていては、今の山本を攻略することは厳しい。
村上は素晴らしい成績を収めたが、この対戦はまた別次元の戦いになる。山本のボールは、交流戦を含めて今季見たどの投手よりも速く、制球も厳しいはずだ。そんなボールと対する時はデータも大切だが、打席での感覚が重要になる。最高のボールに対応できるか。そこに勝負の分かれ目があると感じる。
昨年も両チームは素晴らしい日本シリーズを見せてくれた。今年も、山本と村上が手に汗を握るシリーズの幕開けから対戦する。非常に楽しみだ。
初戦を取ったチームが連勝する可能性があるが、そこでほっとしないことだ。そこで気が抜けては4勝するまで緊張感が保てなくなる。