来季逆襲を期す阪神高山俊外野手(29)が、背水の覚悟で秋季練習に臨んでいる。
25日、甲子園での秋季練習2日目を終え、「ここにいるメンバーの中では、一番やらなきゃいけないというか、もう一番下手だと思ってやっている」と覚悟を明かした。
「悲壮感を持って…というか。本当にもう、そういう強い気持ちでやってます」。フリー打撃では岡田新監督と会話を交わすシーンもあり、水口打撃コーチからも指導を受けた。なりふり構わずレベルアップに励むつもりだ。
「もちろん、(監督が)替わったこともありますし、自分も練習に呼んでもらってるんで。今は“やってやろう”っていう気持ちはありますね」。16年新人王は、今季主に代打として38試合に出場し打率1割8分9厘。輝きを取り戻すため、必死にバットを振り続ける。
○…中野は岡田監督から新たな構え方を提案された。特に左投手が相手の場合、軸足である左足を背中側へ半歩下げて、左足のつま先を外側に広げる感覚。「いろいろ感じたことのない考えをおっしゃっていた。ボールを見やすくする工夫はしていかないといけないと思っていた。練習で試しながら、自分に合ったものがあれば取り入れながらやっていければと思います」と助言に感謝した。
○…西純はプロ4年目の来季も先発に意欲をみなぎらせた。この日の秋季練習後「自分は先発で投げていくと思っているので、そういう準備をしたい」とキッパリ。クライマックスシリーズは救援で登板したが、公式戦では先発で6勝した。救援の経験を「早い回で降りてしまった時にリリーフの方にすごく負担がかかる。先発で投げるときは責任を持ってイニングを投げないといけない」と振り返る。自覚十分にステップアップする。
○…今季、セットアッパーで大活躍した浜地はフォーク習得で進化を狙う。秋季練習後、今秋のテーマを「落ち球が必要だとすごく思った。落ち球で空振りを取れれば投球の幅が広がる」と明かした。フォークやスプリットのマスターに励む。今年は52試合に投げて22ホールドポイント、防御率1・14だった。来季は05年岡田阪神優勝時のJFKばりの必勝リレー入りも目指す。「勝ちを左右する、勝っている試合を次につなぐポジションを目指さないといけない」と気合を込めた。
○…日本ハムからトレードで加わった渡辺諒は「浜風打法」で勝負する。新しい本拠地でフリー打撃を行い、左翼に柵越えを連発。持ち前のパンチ力を披露した。「風は感じました。こすった当たりでも左中間、レフトは伸びる。乗せるイメージで打っていこうと思います」。19年にシーズン11発など、プロ通算28本塁打の右打ちだ。岡田監督に打席の立ち位置などを学び「自分のモノにできれば」と感謝していた。
○…新任の水口打撃コーチは野手陣のレベルに納得した。「しっかり振っていますね。ポテンシャルが高い選手が多いと思います。20代後半とか前半、それくらいの選手が多いので、伸びしろはいっぱい持っていると思います」。秋季練習2日目は高山、陽川を指導。「基本中の基本です。腰寄りの手の使い方とか、その辺でもし参考になればと思って伝えました」と振り返った。