【とっておきメモ】吉田正尚「約束」詰まった劇的弾 “師匠”室伏広治氏からの指令に応えた

9回裏オリックス2死一塁、右越えにサヨナラ本塁打を放った吉田正はヘルメットを脱ぎ捨て歓喜の生還(撮影・和賀正仁)

<とっておきメモ>

<日本シリーズ:オリックス6-4ヤクルト>◇第5戦◇27日◇京セラドーム大阪

オリックスに土壇場で球団史上初のサヨナラ弾が出た! 「SMBC日本シリーズ2022」の第5戦。9回に同点に追い付き、なお2死一塁で吉田正尚外野手(29)がヤクルト・マクガフからサヨナラ2ラン。5回にチーム1号、自身シリーズ初のソロを放っていた主砲の一撃は、阪急時代を含めて球団初のシリーズサヨナラ弾となった。これで2勝2敗1分けのタイ。28日は試合がなく、神宮に戻って第6、7戦。26年ぶりの日本一へ望みをつないだ。

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日本中を沸かせた劇的サヨナラアーチ。吉田正の一振りには「約束」が詰まっていた。師匠と仰ぐ、スポーツ庁長官の室伏広治氏から「スポーツの力で日本を明るく、元気に」と指令を受けていた。

16年オフに直接手紙を送ったことで「室伏塾」が開講され、毎年合同トレーニングを積んでいる。吉田正は、04年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏氏に対して「競技の実力だけじゃない。心の余裕、懐の深さがすごい」と崇拝する。長官室には、2人で納まった記念写真入りの紙面が飾られている。

コロナ禍の日本、世界に、明るいニュースを届けてほしい-。「好奇心、向上心を持って、1歩でも前へ。強く、高く、1番を目指して…」。長官のそんな願いも抱え、全身全霊のスイングから描かれた放物線は、ハンマー投げのそれのように映った。【オリックス担当 真柴健】

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