今季限りでの現役引退を28日に「人生の前進会見」を開いて表明した日本ハム杉谷拳士外野手(31)は、とある部門で“清原級”の数字を残した。杉谷は通算777試合出場で1619打席に立ち、32死球を記録。約51打席に1個の“ハイペース”でデッドボールを食らった。
この数字は、歴代最多196死球だった清原和博氏の約48打席に1個(通算9428打席)に匹敵する。通算525本塁打のレジェンドと、通算16本塁打の杉谷が、ほぼ同じペースで死球を受けた事実からも、通算死球数が異例の多さだったことが分かる。
“杉谷×死球”は、インパクト十分だった。元広島の達川光男氏ばりに、当たったアピールをする姿も、杉谷のプロ野球人生の1ページとしてファンの記憶には残っている。
投球を避けながらも体に触れた瞬間に「当たった、当たった」と、球審に猛アピールしてボール判定から死球に覆ったこともしばしば。時には「アイタタタッ」と、つま先付近に当たったとリアクションしたが認められず、直後に三塁打を放ったこともあった。そんな必死な姿がファンから支持され、見ている多くの人に笑顔をもたらした。
明るいキャラクターだからこそ名物となった“杉谷の死球劇場”。どんな打席でも出塁するために全力を尽くしてきた軌跡が、杉谷の32死球は詰まっている。