<侍ジャパンシリーズ2022:侍ジャパン8-1オーストラリア>◇9日◇札幌ドーム
栗山監督が公式練習日を経て、考え抜いたクリーンアップだった。前日の練習後「野手の方は、まだメンバーを決めていない。これから、しっかり2試合、意味のあるように、先につながるように、しっかり考えていきます」と話した。そうして出した結論は、3番山田、4番村上、5番牧だった。
4番村上の固定は、日本が誇る主砲への信頼の表れだ。全野手に複数ポジションを求めているが「絶対に動かしてはいけないところは最終的に出てくる」と話す。それが、まさに村上だった。一塁の守備練習も行い、DHでも出場している。だが、基本的には「4番三塁」が指定席。前後を挟む2人のうち、3番山田はヤクルトと同じ流れにした。特徴は5番牧だった。
村上という絶対的な存在がいるだけに、その後を打つ選手がカギを握る。ここまでの2試合は岡本和と山田が1試合ずつ。3つめのバージョンとして牧を置いた。新たな組み合わせの力が試される場面は、最初に2回に訪れた。
先頭の村上は、オーストラリア先発ソーポルドのカーブを強振。初球ストライクの後の2球目だった。痛烈な打球で一塁強襲の安打を放った。続く牧はカウント2-1から右前に運び、一、二塁と好機を広げた。6番森は空振り三振を喫したが、最後の球が暴投となり、1死二、三塁をつくった。ここで、7番岡本和が中前に逆転の2点適時打を放った。
岡本和は、この日は一塁で先発した。本職は三塁だが、ファーストミット持参で侍ジャパンに参戦。巨人での秋季練習でも一塁練習を行ってきた。栗山監督は「そういう準備をしてくれるのはうれしいですね」。今回の代表3試合目で初めて一塁を守り、バットでも貢献。指揮官の期待に応えた。新クリーンアップに、7番岡本和。厚みのある打線となった。【古川真弥】