【阪神】西純矢ら投手陣が「ムカデ走」守備練習ミスで罰ゲーム、安藤投手C「下半身強化だね」

罰ゲームでムカデ走する投手陣、左から桐敷、西純、鈴木、岡留、左端奥は安藤投手コーチ(撮影・上山淳一)

阪神投手陣が秋季キャンプの午後の強化練習で「ムカデ走」を実施した。守備練習のミスによる罰ゲームで、西純矢投手、桐敷拓馬投手、及川雅貴投手ら7投手がしゃがみ込んだまま前方の選手の腰付近を持ち、塁間ごとに休憩を挟みながらダイヤモンドを1周した。現役時代に同様の練習を行っていたという安藤投手コーチは「完全に下半身強化だね。股関節のいいトレーニングになる。昔やったやつでいいなと思ったのは取り入れたりしている」と説明した。

 

○…桐敷が右打者対策でカットボール習得を目指す。3クール目のこの日からブルペンで変化球が解禁。左腕はシーズン終盤に江草2軍投手コーチから教わったという新球を10球程度投げ込んだ。「今年1年、左打者に食い込むツーシームは投げられたけど、右打者に対して変化できる球がなかった。まだ試し段階。まず腕を振ることを意識して」。左のローテ候補がこの秋、武器を1つ増やす。

○…村上頌樹投手は“ハイブリッド・フォーク”の習得を目指す。安藤投手コーチからは手首を固定して角度をつけるリリースポイントについての助言をもらい、左腕高橋の「強く握る」という特徴のツーシームを参考にしてフォークの改良に取り組んでいる。「長いイニングを投げたいと思っているので、決め球として使っていきたい」と2人の長所を生かす。この日は秋季キャンプでブルペン入りし、変化球を交えて68球を投じた。

○…10日に27歳の誕生日を迎えた熊谷敬宥内野手は、二遊間の定位置取りを目指し、連日早出特守で汗を流している。早出では二塁に入り、併殺時の下半身の使い方などを重点的に確認。「1週間しかやってないからすぐうまくなれるわけではないが、自分の感覚でも少しは良くなってると思う。二遊間はポジションが誰も決まっていない。スタメンで出られるようにしたい」。今季は二塁でのスタメンが6試合にとどまったが、新チームで飛躍を狙う。