阪神岡田彰布監督(64)は高知・安芸市での秋季キャンプ最終クール2日目の20日、今オフの外国人補強が終了したと明言した。救援右腕のジェレミー・ビーズリー投手(27=前パイレーツ3A)、先発右腕のブライアン・ケラー投手(28=前レッドソックス3A)、右の強打の外野手としてシェルドン・ノイジー内野手(27=前アスレチックス3A)、ホアン・ミエセス外野手(27=前レッドソックス3A)の2人の合わせて4人の獲得に動いている。一問一答は以下の通り。
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-新外国人は投手2人、野手2人の名前が出ている
「もう出終わったよ。(今オフの外国人補強は)もう終わり、終わり。だから4人やろ、2、2で。もうアレや」
-決定したわけではないが、監督の中では納得の補強
「いやいや、だから(今季は)8人おったわけやろ? それで5人になったわけやろ。若い選手とか使おうってなったら外国人な、そら若いやつよりもぎょうさん金払ってるわけやから。8分の5になったから、だいぶお金残ったやろ? 普通に考えてもな。8分の5で3人分余ってるわけやからな」
-戦力構想も固まって外国人交渉もスムーズに
「何人かの候補な中でな、これがいいんちゃうんか、みたいなな。まあ、大体そんな感じで交渉してうまいこと取れたみたいやから、良かったよな」
-8人から5人になったのは選手にとってチャンス
「当然、日本人の選手なあ、まあ(コロナ禍前からベンチ入りの)枠1個増えたんやろ? 若い選手をどこに入れるとかは分からへんわ、それは」
-若い選手も頑張って
「もうそれはもう、全然あるよ。そんなん。人数的にもそうやろ? まあ、1人増えたのか29人になったんか、1軍の枠。その分、外国人の枠を増やすということはないと思うからな。8から5になったから、それはもう全然違うと思うし。なあ、外国人同士で入れ替わるんじゃなしにな。やっぱ力があったら若いやつに行くつもりやし、別に外国人5人を全員1軍に入れるとかは渉外(担当)には言ってないからな。2軍になるかも分からへんで、とはもう言うてあるから」
-レギュラー候補のノイジーは
「一応使うつもりでいてるけどな(笑い)。もう1人の方の外国人(ミエセス)は分からへんわ。だからその辺は別に4人になってもいいし。本当に日本人の若いやつが出たら3人になるかもしれへんし。そこに枠を全部使うつもりはないよ」
-投手も
「そうそう。だって2月来てからな、投げてみて判断しかないやんか。映像で見てるだけやからな、結局」
-ビーズリーも
「うーん、まあ、別に昔みたいにセールスビデオばっかりじゃないからな、ゲームの映像やからな。昔はええとこばっかのビデオやから、ホームラン打ってるとこばっかりとか。そんなんあかんけど、ゲームの中の映像見てるからある程度はな、これくらいのボール投げるいうのはあるけどな。でもやっぱり新外国人は来て見てからやで」。
-現時点ではビーズリーは勝ちパターンを
「そやなあ。だから1枚な、(獲得するのは)ちょっと先発いうのがあったからな、その辺でケラーはな、(今季の)後半くらいの力で投げてくれたらな、今までおった(カイル・)ケラーな。(ビーズリーは)まあ、ポジションが一番後になるかは分からへんけど、ある程度はいけるいうアレがあるから、1枚加わったら、うまいこと休ませながらいける可能性はあるけどな。そっちの方がな」
○…高卒1年目を終えた前川が来春1軍キャンプメンバーをつかんだ。安芸での秋季キャンプ3週間で「逆方向への柵越えをテーマにやっていた。それも大体放り込めるようになってきた」。外野守備での送球も進歩した。岡田監督も「前川は打撃は確かにええよ。体の力もあるみたいやな」と評価。新外国人に1軍は確約しておらず、競争に勝てば開幕1軍も十分見えてくる。