【ロッテ】藤原恭大「プロって本当にすごいんだ」見て学ぶこと教え、自らは吉田正尚を見て学ぶ

子どもたちからの質問に答えるロッテ藤原(撮影・金子真仁)

思いをつなぐ-。ロッテ藤原恭大外野手(22)が10日、神奈川・川崎市内で開催された「アンダーアーマー ベースボールフェスタ2022 ベースボールクリニック」に参加し、少年少女と技術指導などを通して交流した。

まだ不慣れではある。「短い時間でしたけど楽しくやれました。教えるのは難しいなと思いました」と率直に口にする。ただ、受け手の気持ちは知っている。

「間近で見るのはすごく緊張な経験でしたし、プロってすごいんだって感じたので。小中学生の時に見るだけでも全然違うと思うので。見るだけでも経験になったと思います」

広い背中が記憶に残る。伊丹空港に隣接する大阪・豊中出身。着陸する飛行機が間近に見える街だが「生まれた時からあるので。特に何も思ってなかったですね」。迫力の景色を日常茶飯事として視界に入れながら、野球をやってきた。

小学生の頃からよく、兵庫・尼崎のバッティングセンターに行った。オリックスジュニアでプレーしていた時期に、運命のようにそこにいた。「T-岡田さんと何度かお会いして。バッティング用のグローブとかをいただきました」。特に深い会話はしていないというが、何年たっても記憶に色濃い。「プロって本当にすごいんだ」。

見て学ぶのは今もなお。子どもたちに背中を見せたこの日から、さかのぼること48時間ほど。メジャー挑戦が決まった吉田正尚外野手(29)の練習に1日入門した。その朝、レッドソックス入りが大々的に報じられたばかりだった。

「打撃練習を真横で見たりして。プロの中でも1番2番の選手だと思っているので、本当に勉強になったというか。来期につながる1日だったと思います」

特に、体の使い方の上手さに感嘆したという。

「トレーニングからして、全然違うなと。ウエートトレーニングも打撃につながる動きをしたほうがいい、と言われて。ただ重いものを挙げるだけでなく、動作というか、野球につながる動きをもっと勉強してやれれば、もっとよくなるかなと思いました」

低く、強く。実績こそまだ大きな差があるものの、藤原の理想像がメジャーリーガーに重なる。

「あれだけフルスイングしてミートできるというのは日本球界でも数えるくらいしかいないですし、僕もそこを目指してやってきているので」

背番号1で臨んだ今季は、わずか1本塁打。大学を卒業し同学年たちがいよいよプロ入りしてくる。高卒ドラフト1位で入った藤原は「後がない」とも口にする。「高部さんや荻野さんに数字でしっかり勝って、レギュラーを取りたいというのはあります」。背中からの学びを、いかに数字につなげるか。

プロ5年目は近い。ジェット機の離陸を思わせる強弾道で、低空飛行を卒業したい。【金子真仁】

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