阪神岡田彰布監督(65)が新人たちに早速「アレ(=優勝)講座」を開いた。新入団会見前に顔を合わせた際「関西ではアレと言うてくれ。今日から」と伝えた。会見でも「アレに貢献してくれるように頑張ってもらうだけ」と強調した。
司会者が新人たちに「アレ」の意味を問うと、7人全員が挙手。その姿を見た岡田監督は「言い聞かせときました。3回言いましたから大丈夫です」とニンマリだ。その後、ドラフト1位の森下が「チームの勝利にいち早く貢献して、アレを目指せるように頑張りたい」と力強く宣言。同2位の門別も「森下選手と同様、アレを目指して突っ走って頑張ります」と呼応した。7人中6人が「アレ」を使い、ファンに向けてメッセージを送った。
唯一「アレ」をスルーしたドラフト5位の戸井にしても、緊張のあまりのミスだったようだ。会見後「(心臓が)バクバクして。みんなアレって言っていましたけど、言うのを忘れちゃって…」と苦笑いだ。テレビインタビュー中には改めて「阪神、球界を代表する選手になれるよう、アレに貢献できるように頑張ります」と笑顔。晴れて全7選手が「アレ」の使用に成功した。
指揮官からすれば、ドラフト会議翌日の指名あいさつで会った森下以外は初対面。「でかいなあ。体がなあ。昔は高校生とか、なんか貧弱なのがおったけどな。ほんま、最近はすごいな」と体格の良さに目を丸くした。各選手の持ち味などもスカウトから情報収集。1月の新人合同自主トレも「空いていたらな」と、予定が合えば視察する。
岡田監督は最後、阪神OBの1人として「伝統ある球団で、一番お客さんの入る甲子園で野球をするが、プレッシャーに立ち向かってもらいたい」と助言。さらに「優勝」の2文字のプレッシャーがかからないように、魔法の言葉「アレ」を授けた。【石橋隆雄】