継続審議となったファウルゾーン規則「原本に忠実に」日本ハム新球場が規定満たさぬ状態も継続

中本尚マチュア野球規則委員長(2016年2月24日撮影)

プロアマ合同の日本野球規則委員会が13日、都内で開かれた。本塁後方ファウルゾーンの広さについて、公認野球規則「2・01」が60フィート(18・288メートル)以上を「必要とする」と定めているのを、原本である米国の公式規則の「recommended」(推奨される)に沿った表現に改正することは、今回は見送られた。継続審議となった。

アマ側が改正を提案したが、プロ側が今回の改正には同意しなかった。議論の末、「2・01」以外も含めて、日米の規則書で齟齬(そご)、ニュアンスの違いがないか精査し結論を出すことで合意した。

会議後の説明は、アマ側の中本尚委員長が行った。将来的には改正の方向か問われると「まだ決まっていない。これからの議論による」と答えた。委員会のモットーは「原本に忠実に」。誤訳ではないとしても「必要とする」と「推奨される」では、やはり意味合いが異なる。だからこそ、アマ側は改正を提案した。継続審議となったことについて、中本委員長は「理解した」と受け入れた。

日米の表現の違いが表面化したきっかけは、日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」の当該ファウルゾーンが規定未満の約15メートルしかないこと。プロ野球12球団は、日本ハムが23、24年オフに規定通り改修することで、来季公式戦での使用を認めた。改正が見送られたため、新球場が規定を満たさない状態は続くことになる。【古川真弥】

 

○…高校のグラウンドで高校野球の公式戦が行われるケースなど、アマでは本塁後方ファウルゾーンが60フィート(18・288メートル)に満たない球場は珍しくない。日本ハムの新球場では来夏、南北北海道の高校野球大会も開かれる。公認野球規則「2・01」の改正が見送られたことで、高校野球が規定を満たさない球場で行われてきた状況が続くことになる。ただ中本委員長は「細かいことは言わずに、これまでやってきた。結論が出るまでは、今まで通りやっていいと考えていい」と問題視はしなかった。

○…米国での改正を受け、日本でも公認野球規則を改正し、来年から「大谷ルール」の採用が決まった。先発投手がDH兼任で打席に立て、降板後もDHとして打席に残ることができる。また来年、米国で改正見込みのピッチクロック、守備シフトの制限、ベース拡大について、中本委員長は「来年の改正内容を見て検討するが、今のうちから情報を仕入れて準備しないといけない」と話した。