ソフトバンク王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(82)が16日、日本ハムから海外フリーエージェント(FA)権を行使して加入した近藤健介外野手(29)を大歓迎した。
プロ11年間で通算4割1分3厘と高い出塁率を誇る近藤の存在が得点力アップを呼ぶとし、主砲柳田悠岐外野手(34)との相乗効果にも期待。近藤×柳田=V奪回。世界のBIG1も3年ぶり優勝を信じている。
◇ ◇ ◇
胸に抱く期待感の大きさを表すようだった。「柳田といい関係ができているから、近藤が来ても、柳田と仲間同士でできるということで、リラックスしてできるんじゃないかな」。ペイペイドームを訪れた王会長は報道陣の質問が出るよりも先に、近藤の話題を切り出した。
主将の柳田と近藤は昨年の東京五輪のチームメート。互いに認め合う存在だ。前日15日には柳田が「めちゃくちゃうれしいです。同じチームでまた野球ができるのがうれしい」と、加入を歓迎していた。
そんな状況も知ってか、王会長は近藤がチームに加わることで、柳田との相乗効果に大きな期待を寄せた。「お互いにね。我々の世界は、ある程度の年数をやってくると、いかに新たな気持ちでチャレンジできるかが大事なんだよね。マンネリになりやすいから、そこではお互いにいい刺激になるんじゃないかな。とにかく2人が競ってくれればいいよ」。
柳田は34歳シーズンの今季、打率2割7分5厘、24本塁打と成績を落とした。近藤の加入は絶好の刺激材。球界屈指の好打者と切磋琢磨(せっさたくま)し合い、レベルアップしていくことを望んだ。
王会長は近藤が誇る高い出塁率にも注目した。19年から2年連続リーグ最高をマークするなど、プロ11年間の通算も4割1分3厘を誇る。「打率も大事だけど、四球が取れるのも大事。走者がいればそれだけ得点になる確率が高いわけだから。(後ろの)打者の方も気合が入る」。近藤は19年にリーグ最多四球(103)を選んだ選球眼も魅力で、そうした高い出塁率が、得点力アップにつながると見ている。
NPB史上ダントツ、通算2390四球の記録を持つ王会長だからこそ、塁に出る重要性を誰よりも知っている。「得点力が落ちていたからね、今年までは。来年はちょっと期待できるね」。近藤×柳田=V奪回。3年ぶりリーグ優勝を見据え、王会長の目は期待に満ちていた。【山本大地】