【阪神】オーナー交代 阪急阪神HDの杉山健博社長が就任「協力は惜しまない」初の阪急出身者

阪急阪神ホールディングス杉山健博社長(2018年5月撮影)

阪神は21日、この日付で阪急阪神ホールディングス(HD)の杉山健博(たけひろ)社長(64)が球団オーナーに就任することを発表した。現職の藤原崇起オーナー(70=阪神電鉄会長)は退任。また秦雅夫取締役(65)が代表取締役取締役会長となった。

大阪市内の電鉄本社で会見を行い杉山新オーナーは「正直、驚いています。身に余る大役ではございますが、若手も着実に成長していますし、十分に優勝が狙える、やりがいを感じております。より魅力的なチームになるよう、優勝をお届けできるように全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。

杉山氏は兵庫県出身で東大卒業後、82年に阪急に入社。阪急電鉄の社長などを歴任した。16年6月から22年3月までは阪神電鉄の取締役も務めた。阪神オーナーは杉山氏で11代目となるが、阪急出身者は初めてとなる。

阪神電鉄は05年~06年に通称・村上ファンドによる買収攻勢を受け、06年に阪急の完全子会社として経営統合し、阪急阪神HDが発足した。

経営統合時に他球団の中には、88年にブレーブスを売却した阪急への不信感をあらわにする球団もあった。親会社の変更ではと議論となったが阪急阪神HDは「タイガースは従来通り阪神電鉄のもの」という考えを明言し、親会社変更扱いとはならなかった。阪神タイガースは阪神電鉄の子会社として、その後も阪神電鉄の社長、会長がオーナーを務めてきた。

この日も藤原前オーナーが会見で改めて「阪神タイガースの経営権は阪神電気鉄道にあることに変わりはない」と明言した。

だが、岡田彰布監督(65)再登板までの過程では、勝てる監督を求めた阪急阪神HDの意向が強く働いた。阪神だけではなく、グループ全体で球団を強化していくという意味でも初の阪急出身オーナー誕生となった。

杉山新オーナーは「ファンのみなさまが優勝を待ちのぞんでいることはひしひしと感じている」と話し、「優勝を目指して必要だというものには、協力は惜しまない」と力強くバックアップを約束した。

◆杉山健博(すぎやま・たけひろ)1958年(昭33)11月20日生まれ。兵庫県出身。82年3月に東大法学部卒業。82年4月に阪急電鉄へ入社。06年6月に阪急ホールディングス(HD)取締役に就任。同年10月に経営統合し阪急阪神HD取締役に。17年4月から阪急電鉄社長。同年6月から阪急阪神HD社長。16年6月14日から22年4月1日までは阪神電鉄の取締役も務めた。