【近本光司コラム】「研鑽」で語った昨季最終戦での涙の理由「矢野コール」に心震えた夜」

22年10月14日CSファイナルステージヤクルト戦の5回、チャンスも空振り三振に倒れる近本

<近本光司コラム:研鑽>

岡田阪神のリードオフマン、選手会長として18年ぶりのリーグ制覇を目指す近本光司外野手(28)のありのままの思考を、日刊スポーツでは「研鑽」と題して今季、コラムを随時掲載していくことになりました。第1回はコラム名でもある「研鑽」について。体操競技など新たな挑戦を続ける理由、読書から得るヒントに始まり、昨季最終戦での涙のワケ、目標の200安打、さらにはWBCへの思いまで語り尽くしました。【取材・構成=中野椋】

   ◇   ◇   ◇

野球の話もしたいと思います。10月14日、ヤクルトに敗れてCSファイナルステージ敗退が決まった後、取材中に涙が止まりませんでした。とにかく、悔しかった。やっぱり、(前監督の)矢野さんがそれまでやってきた野球が、監督を辞めるとなると否定されていたように感じていたから。僕は信じてきてやってきたけど、だからこそ、「なんでやねん」という思いもありました。

でも、あの神宮の夜、ファンの方からは「矢野コール」があって、今の阪神を見たいと思って来てくれる人が、これだけいるんだと感じました。すごく、なんていうのかな、うれしかったというか、ホッとしたというか。監督が代わりそうな時、チームがダメな時はたたかれる。そういう世界なんだなとあらためて知りましたけど、それで野球をやっているかって言われるとそうじゃないです。ベースにあるのはファンの方だし、自分自身。今日来てくれる人、応援してくれる人を信じたらいいんだなと肌で感じることができました。

今季、5年目を迎えます。特別なことはないですが、ただ、こういう打球を打ちたいとか、自分が求めていることをやりたいと思っています。個人としての目標は、ずっと言ってきている200安打。これは達成するまで、変わらないんじゃないかなと思います。今のこの時代で200安打は、まあ難しいと思っています。達成したのは日本野球史の中で6人だけですよね。そう考えると、目標としては、それぐらい言ってもいいと思います。

今年で29歳ですが、僕は、今が一番足速いと思っていますし、今が一番バッティング技術が高いと思っています。それがだんだん落ちてきたっていうのは感じたくないのか、感じていないのか分からないですけど…。そうなってきたら、プレースタイルが変わるんだろうなと。実際にタイムを計るとかそういうことじゃなく、「足遅くなったな」とか「あれ、今の捕れない」と、今は全然感じないし、それがいつ感じるのかも分からないです。

3月のWBCについても少し。何事も、その場に立つからこそ感じられることって、すごく多いと思っています。WBCは、何かを感じることができる可能性が高い環境。ただ、いかんせん、そのレベルに達してないっていうのがいまだに、自分の中ではあります。選んでいただけるのであれば、すごく楽しみ。その時にどう感じるか、自分がどうなるんだろう、という点は、すごく楽しみです。

最後になりますが、今年も変わらぬご声援、よろしくお願いします!(阪神タイガース外野手)

【関連記事】阪神ニュース一覧