Why Japanese people！？ 阪神新外国人のヨハン・ミエセス外野手（27＝レッドソックス3A）が大爆笑をかっさらった。6日、沖縄・宜野座キャンプは雨天で室内中心。勝てばトレーニング追加の“おとこ気じゃんけん”に3連勝し、困惑する本人をよそに周囲は笑いに包まれた。岡田彰布監督（65）もムードメーカーとして期待する男が、7日のシート打撃でいよいよ怪力を披露する。
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思わず天を仰いだ。ミエセスはWhy Japanese people！？ と言いたげな表情。ブルペンで行われた体幹トレーニングのラストは「じゃんけんに勝てばおかわり」とトレーナーから説明された。同じく新助っ人のノイジーに勝利し免除…と思いきや、そこは“おとこ気じゃんけん”だ。メディシンボールが目の前に現れる。
「はじめは勘違いしていたんだ。『そういう意味だったんだ』と思ってやりましたけど、勝っちゃったね」。システムを理解すると真面目に種目をこなした。これで終わりではない。「今のところ、はい。強いね」。まさかのおとこ気3連勝。苦笑いの本人とは対照的に、周囲は大爆笑だ。
岡田監督も見守り、時折表情を崩していた。ミエセスについて問われると「フフフフ」と笑いをこらえ切れず。「3回とも勝っとったなあ。目立つよな、あれ（笑い）。何やるにしても」。助っ人が取材をされていると珍しく様子をチェック。視線に気づいたミエセスに“しっかり話せ！”と促すように、口の前で手を開くようなジェスチャーを送った。髪を編み込んだドレッドスタイルの巨漢ドミニカン。その動向は自然と追ってしまうようだ。
予定されていた今キャンプ初シート打撃は雨天中止となったが、7日にも行う予定。大砲が来日初の実戦形式の練習に臨む。指揮官は「ゲームで結果出たら最高やけど」と期待。「（打てば）余計、いい雰囲気というか、アレになると思うけどなあ。でも、楽しみは楽しみやで。実戦になって」と心待ちにした。豪快弾ならアレ＝最強ムードメーカーになること間違いない。
おとこ気じゃんけん3連勝でみっちりと体幹を鍛えると、ブルペンで打席に立ち大竹、浜地の球筋を確認した。「しっかりタイミングを合わせていくのは自信のあるところなので、早く対応したいなと思っているよ」。シートノックではレギュラーが決定していない右翼守備に就くなど、やる気満々な27歳。宜野座キャンプの台風の目になる予感だ。【中野椋】