【中日】小笠原慎之介熱投210球!立浪監督の前で金曜日に開幕投手デモ「そういう意思表示も」

立浪監督の見つめる前で投球練習をする小笠原(右)(撮影・森本幸一)

中日小笠原慎之介投手が10日、210球の投げ込みを行った。志願している開幕投手に向けて、開幕から逆算し、意図的に金曜日に投げ込みを敢行。見守った立浪和義監督(53)は「十分候補の1人。順調にいけばいいなと思っています」と超有力候補であることを認めた。

昨年のチーム勝ち頭が雨の沖縄・北谷ブルペンを独り占めした。約1時間半にわたる熱投ショー。「2月10日に210球? いい数字でしょ」とジョーク混じりで切り出した左腕は「もともと第2クールの金曜日に投げようと思っていました。(開幕照準の意識が)ないっていったらウソになる。そういう気持ちで投げてますという意思表示でもあります」とアピールも兼ねた投げ込みだったことを明かした。

3月31日、金曜日に開幕する巨人戦(東京ドーム)。その先発候補は多彩だ。大野雄、柳の両輪に加えて涌井がトレードで加入。侍ジャパン入りした高橋宏もいる。立浪監督はキャンプ終盤まで各投手の調整状況を見届けた上で最終決定する方針だが「小笠原にきょう聞いたら金曜日に合わせてるということで(笑い)」と心が動いた様子は隠せなかった。

開幕デモンストレーションに成功した左腕は「ストレートは7割方、仕上がってきたが、変化球も含めてまだバラツキがある。あと7週間でシーズンが始まる。1日1日、レベルアップしていきたい」。18年以来、2度目の栄誉に向けた思いは強まるばかりだ。

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