宜野座の空にアーチをかけろ! 阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22=中大)が、1、2軍メンバーが宜野座に集まって行う11日の紅白戦で実戦デビューすることが10日、正式に決まった。右足の肉離れで2軍キャンプスタートと出遅れていたドラ1は「自分のプレーができればいい。今できる最大のプレーをできればいいかなと思う」と気合十分。週末でにぎわう1軍キャンプに、注目のスラッガーがやってくる。
岡田彰布監督(65)が明言した。「打席は立たそうかなと(思っている)。1打席くらいあってもええ」。2軍メンバー同士が対決する4イニング限定の第2試合に、紅組の一員としてスタメン出場する見込みだ。指揮官は5日に2軍うるまキャンプを直接視察して状態をチェック。右足の回復などギリギリまで状態を見極め、最終的にキャンプ初の紅白戦に森下を組み込んだ。外野守備に就くかは当日の状況次第だが、打席に立つ背番号1に多くの目が注がれる。
気迫がみなぎった。この日午前は2軍キャンプ地も雨だったが、室内で力感たっぷりの打撃練習を披露。杉山健博オーナー(64=阪急阪神HD社長)も見つめる前で打撃投手、マシンを相手に69振。さらに最後はトス打撃で47振。「よいしょー!」「うりゃー!」と絶叫し、最後は黒いバットを豪快に放り投げた。「気合というか、自然に(声が)出ちゃうっていう感じで…」。いよいよ訪れたタテジマデビュー戦。気合が入らないはずがない。
キャンプ2日目に行った初の屋外フリー打撃では、推定135メートル弾を放って和田2軍監督らの度肝を抜いた。バットを担いだ構えからゆっくりとした動きだし。さらに大きなフォロースルー。周囲からは「外国人選手みたい」、「マートンに似ている」という声も上がる。日を追うごとに注目度が増す力強い打撃。指揮官も開幕右翼の可能性を口にするほどの逸材だ。豪快なアーチを描く「1発回答」となれば、その座がぐっと近づく。【桝井聡】
<阪神近年のドラフト最上位野手のキャンプ初打ち=すべて2月1日>
◆今岡誠(97年=1軍安芸)フリー打撃で大きくゆったりした構えから左右へライナーを打ち分けた。68スイングで柵越え7本、安打性40本の好発進だった。
◆鳥谷敬(04年=1軍宜野座)フリー打撃では55スイングで安打性23本、柵越えはなし。新人の初日では異例の居残り特打も行い、左右に低い打球を運んだ。
◆高山俊(16年=2軍安芸)右手骨折の影響で別メニュー。ティー打撃では掛布2軍監督から、視線の固定や狭いスタンスの取り方など、個別指導を受けた。
◆大山悠輔(17年=1軍宜野座)いきなり特打を実施。金本監督も30分つきっきりで指導するなど、フリー打撃と合わせて計162振で柵越え12本を放った。
◆近本光司(19年=1軍宜野座)社会人で首位打者や橋戸賞を獲得したヒットマンがシュアな打撃を披露。矢野監督の前で低い弾道で安打性の当たりを連発した。
◆佐藤輝明(21年=1軍宜野座)フリー打撃の89スイングで9本の柵越え。バックスクリーン直撃弾は推定135メートル。泳がされながら左翼へ大飛球を運ぶなど規格外のパワーを見せた。