【とっておきメモ】日本ハム矢沢宏太の吸収力 本塁打のコツ教えられたその日にフェンス直撃連発

楽天対日本ハム 5回表日本ハム2死三塁、右越え2点本塁打を放つ矢沢(撮影・黒川智章)

侍の守護神候補を粉砕だ。投打二刀流に挑戦する日本ハムのドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)が14日、楽天との練習試合(金武)で5回に代打で途中出場し、憧れの楽天松井裕樹投手(27)から、右翼後方の防球ネットに突き刺さる“プロ初本塁打”の2ランを放った。この回、一挙6点で松井裕をKO。試合は降雨のため5回表終了で打ち切りとなったが、コンサルタント契約で16年ぶりに球団に復帰し、ベンチ入りしたトレイ・ヒルマン元監督(60)も「グッドパワー!」と連呼した。

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矢沢の吸収力の高さは中学時代から光っていた。町田シニアに所属していた中学1年時、コーチにホームランを打つためのコツを教えてもらった日に、フェンス直撃の当たりを連発するようになった。母香さんはコーチから「近いうちにホームランを打つ」と告げられ、直近の公式戦でシニア初の本塁打を打った。

教えられたことをその通りこなす能力はプロの世界でも発揮している。大学までほとんど行わなかった走塁練習では、リードの取り方や帰塁などを基礎から学んでいる。12日の楽天との練習試合で対外試合初の盗塁を決めた。代田コーチは「(のみ込みは)早い。センスというか元々の感性がすごい」と認める。吸収力を武器に、投打両面で主力級の選手に成り上がる。【日本ハム担当=石井翔太】