<練習試合:中日9-3阪神>◇23日◇沖縄・北谷
阪神の岡田彰布監督(65)が23日、原口文仁内野手(30)と糸原健斗内野手(30)を今季、“代打の切り札”で起用する考えを明かした。
練習試合中日戦(北谷)で両選手を代打で起用。「やっぱり代打の左、右はな。原口、糸原でシーズンいかなあかんと思ってるからな。チームとして自分の役割というかな、そういうポジションでいくということよ。今年に関してはな」と狙いを説明した。
まずは左腕砂田が登板した7回。無死一、二塁の好機で代打原口を告げた。原口は左翼への適時二塁打で期待に応えた。すると8回、投手が右腕の森に代わると、DHで残っていた原口に代えて糸原を起用。まだキャンプ中ながら、早くも本番想定の起用を見せた。
開幕は1カ月以上先の3月31日。本来なら、どの選手もレギュラー奪取を狙って目の色を変えている時期だ。だが今季は、多くのポジションでレギュラーが固まりつつある。指揮官は役割をはっきりさせ、代打稼業に専念する覚悟をもってもらうことを最優先。異例の早期公表に踏み切った。
原口は実戦通算12打数4安打5打点、うち2本塁打と絶好調。「数少ない打席で結果を出さないと、数多く打席に立てない。結果を出して内容も求めてやっていければ」と引き締めた。
指揮官も目を細める。「ずっと調子良いんちゃうか原口は。調子良くなるのも早すぎるかも分からんけどな。これ、1カ月後に打たなあかんのに。今が良すぎんちゃうん」とぜいたくな悩みだ。
昨季132試合中、122試合で先発出場した糸原も1打席に勝負をかけることになる。この日は遊ゴロに倒れたが、19日のサムスン戦では代打で右犠飛を放つなど、状態は悪くない。
25日からはオープン戦も始まるが、指揮官は両選手を守備に就かせる方針も示した。「これから毎試合あるから、ちょっと守備就かせたりして体のキレ作ったり。それはやるよ」。第1次監督時代は八木裕や桧山進次郎という代打の神様がいた。第2次政権はハラ・イトが神様襲名なるか。ともに勝負強さが売り。乞うご期待だ。【波部俊之介】