開幕ローテーション入りが有力となっている阪神才木浩人投手(24)が24日、2軍練習試合の日本ハム戦(名護)で4回1安打無失点と“圧投”した。6回から3番手で登板。この日最速154キロの直球に進化したフォークも交え、計6奪三振で無四球と快投した。右肘手術明けだった昨季は中10日前後の登板間隔を保ったが、今キャンプは中5日での実戦登板を継続。若き剛腕がフル稼働OKをアピールし、開幕ローテ入りへ大前進している。
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才木から放たれる剛球が、敵地でうなりを上げ続けた。2軍日本ハム戦の6回から登板し、1球目だ。左打者阪口の外角にズドン。152キロ直球で見逃しストライクを奪うと、球場にかけつけたファンがザワついた。終始球威は衰えず、150キロ台を連発。4回1安打無失点、無四球で計6奪三振で、沖縄ラスト登板を締めくくった。
「今日は比較的、変化球カーブ、スライダーを問わずしっかりカウントも取れた。真っすぐもちょっと差し込めたり、空振りも取れた。良かったと思います」
最速154キロの直球を主体に支配した。6、7回にゼロを並べ、圧巻は8回だ。郡、細川から連続で空振り三振を奪い、阪口は内角151キロ直球で見逃し三振に仕留めた。9回は先頭中島をフォークで振らせ、4者連続三振も決めた。
最後は浮き気味だったフォークを試合中に修正し、阪口の外角に決めて6個目の奪三振。これまでスライダー気味に落ちていたものが、フォームのバランスが取れてきたことで、真っすぐ落ちるように進化しているという。理想は右の内に入り、左の外に逃げる「シンカー気味」のフォーク。習得できれば、また1つ大きな武器となりそうだ。
今キャンプは12日の紅白戦で初実戦を迎え、18日のDeNA戦、そして24日の2軍日本ハム戦と中5日で順調に登板を重ねる。昨季は20年11月の右肘トミー・ジョン手術から復帰したばかりで、中10日前後での登板を継続。術後2年半が経過した今季は、開幕から中6日で回ることに十分期待が持てそうだ。
快投をバックネット裏から見守った岡田監督は「(少し速めに計測される)宜野座のスピードガンとここのスピードガンは違うなと思ったけど、才木は普通に(球速が)出とったもんな」とうなずき、「才木は空振りが取れるもんな」とさらに評価を上げた様子だ。
「開幕ローテに入って、1年間ローテーション守れるようにやっていきたい」
進化を遂げた背番号35が開幕からフル回転し、虎を「アレ」へと押し上げる。【古財稜明】
◆才木の22年の登板間隔 右肘のトミー・ジョン手術から3年ぶりに1軍登板を果たした7月3日の中日戦から次戦16日の同戦まで中12日、30日ヤクルト戦(甲子園)までは中13日空けた。昨季は公式戦計9試合に登板(先発8試合)したが、先発翌日に出場選手登録を抹消されることが多く、すべて中8日以上の間隔を空けての起用だった。内訳は中13日1度、中12日が1度、中11日が1度、中10日が3度、中9日が1度、中8日が1度。10月10日CS・ファーストステージDeNA戦(横浜)は最短の中7日で登板だった。先発した試合はCSを含め9試合で4勝1敗。
○…岡田監督は3月6日の侍ジャパン強化試合、7日の韓国代表戦まで先発投手を競争させる。「最初の侍、あの辺までは1試合まず先発の2人で投げるかも分からんな。まあ侍終わってからやな。逆算していくのはな」。そこまでは西純と才木、岩貞と大竹、青柳と伊藤将など1試合に先発候補を2人投げさせ競争させる。9日オリックス戦(京セラドーム大阪)からは開幕ローテをにらんだ先発の並びとなっていく。