<オープン戦:日本ハム8-6阪神>◇26日◇沖縄・名護
阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22=中大)が26日、球団では21年佐藤輝以来となる新人オープン戦の猛打賞を記録した。
日本ハム戦(名護)に「3番右翼」で出場。4番大山、5番佐藤輝と初の「ドラ1クリーンアップ」を組んで右へ左へ快音を連発した。チームが昨季苦しんだ左投手に対して9打数4安打で4割4分4厘と相性抜群。岡田監督待望の右打ちスラッガーがまた1歩、開幕スタメンに近づいた。
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3番森下がいきなり輝きを放った。初回1死一塁。カウント1-1から左腕根本の直球に反応した。「後ろにチームの核である大山さん、佐藤輝明さんがいるので『つなげる3番』で打席に入りました」。135キロを右前に運びチャンスメーク。続く5番佐藤輝が右中間フェンス直撃の三塁打で2点を先制。ルーキーが有言実行の一打で先輩の適時打を呼び込んだ。
まだまだ止まらない。第2打席は内角直球に反応し、左前打。第3打席も痛烈な打球を中前に飛ばすなど、右へ左へ広角に打ち分けた。「1本出たことはほっとしてますけど、長打がまだ出てない。チームが負けてしまったので、今は悔しい」。慢心せず、持ち味の長打力を見せていくことに重点を置く。
チームは昨季、相手左腕の先発試合は借金10だ。背番号1はここまで中日のエース格・小笠原撃ちなど、左投手に対し、9打数4安打、打率4割4分4厘。森下自身は「右投手からはまだいい当たり止まりなので、両投手に対応できるところをアピールしたい」と貪欲だが、岡田監督も熱望する左キラーの存在は貴重な戦力に違いない。
これまでも森下の「3番右翼」構想を口にしていた岡田監督は「完璧にポジションとったわけではないけどな。(左腰の張りで別メニュー調整中の)ノイジーが帰って来たらあれやけど、可能性がないわけではない」とさらに踏み込んだ。今後は右、左投手関係なく打席に立たせていき、シーズンへ向け場数を踏ませる。
同じドラ1にも刺激を受けた。日本ハムの1番には同じルーキー矢沢がいた。西勇の外角のシュートを強振し、森下が守る右翼方向へ豪快に放り込んでいた。2人は大学日本代表のチームメートだった関係性。「長打もあるので相手にしたら嫌な存在だなと感じた」と目の前の放物線に触発された。オープン戦2試合で7打数3安打、4割2分9厘と近本と並び打率チームトップ。確かな手応えに森下は「どこを任されても打つ気でいる」とキッパリ。開幕スタメンへ、貪欲に結果を求める。【三宅ひとみ】
○…原口文仁内野手が集中力を発揮した。8回、代打で登場すると福田の低め直球をすくい上げる左越えアーチ。岡田監督に代打の切り札に期待される男がオープン戦1号で貫禄を示した。「うまく仕留められました。風にも助けられて飛びましたね。練習もしっかりできたし、いい1カ月だった。オープン戦でもしっかり体調管理して続けていきたいです」と充実の表情だった。