【阪神】岡田監督異例のマイナス10点 代役守護神候補ビーズリー離脱など助っ人勢が調整遅れ

キャンプを打ち上げ、総括する阪神岡田監督(撮影・前岡正明)

新生岡田阪神に緊急事態だ。沖縄・宜野座での1軍キャンプを打ち上げた27日、代役開幕守護神候補だった新外国人ジェレミー・ビーズリー投手(27=パイレーツ3A)が右膝の張りを訴え、一足早く帰阪した。WBCメンバー湯浅の代役を期待されているが、離脱が長引けば、新たな候補を探す必要が出てくる。岡田彰布監督(65)は主力の故障者増加に悩ましげで、指揮官としては80点を恒例としてきたキャンプ採点を「70点」にとどめた。

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キャンプ最終日、代役開幕守護神候補ビーズリーの姿が宜野座球場になかった。前日26日の日本ハム戦で実戦初登板し、1回1失点ながら最速157キロ。指揮官は鋭く曲がるスライダーを高評価し、他の外国人投手と比べて「まだマシ」と表現していた。だが、その試合後に右膝の張りを訴えてきたのだという。

岡田監督は「(米国で)手術してたんは知ってた。(獲得前に)向こうでちゃんと検査してGOサイン出たんだけどな。そう長引かなかったらいいけど」と心配顔。古傷再発の可能性に不安を隠せなかった。

今季守護神を任せる湯浅はWBCメンバーでもある。同大会使用球と日本球の違いも考慮し、開幕直後はビーズリーかK・ケラーの代役守護神をイメージしていた。だが、来日2年目のK・ケラーは前日26日の日本ハム戦で1回3失点。指揮官は「(起用するのが)怖いもんな。真っすぐのキレがない」と嘆き、現状では9回を任せられない。

昨季守護神を務めた岩崎はセットアッパーで起用する方針。ビーズリーの復帰が遅れれば、勝ちパターン候補の浜地らを新候補として、残り1カ月で「代役の代役」を探し出す必要が出てくる。今はビーズリーの軽傷を願うしかない。

助っ人勢では「3番左翼」候補のノイジーが腰の張りを訴え、16日から別メニュー調整中。先発候補のB・ケラーも調整が大幅に遅れている。「新しい外国人を呼んでるけど、その辺がまだ見えない部分やなあ」。指揮官の悩みは決して小さくはなさそうだ。

岡田監督は阪神第1次政権、オリックス監督時からキャンプ採点は80点を基本としてきたが、23年は「最後に故障者とかあったんで70点くらい」と異例のマイナス10点とした。主力に目を向ければ、正捕手梅野も軽度とはいえ右肘の違和感を抱えている。開幕まで1カ月。有事にも耐えられる土台作りが試される。【石橋隆雄】

<過去の阪神岡田監督キャンプ採点>

◆04年=80点 野手陣のレベルアップに「メンバーを選ぶのは大変」。

◆05年=80点 「スペンサーをもっと見たかったよな」とベールを脱がない新外国人に不満。

◆06年=70~80点 離脱はウィリアムスのみで天候にも恵まれた。キーマンに3年目鳥谷敬を挙げた。

◆07年=80点 20点のマイナスは若手野手のアピール不足で「中だるみというか、ちょっと落ちてる部分があった」。

◆08年=採点なし 「先発と得点力アップにある程度メドが立った。昨年より数段いいキャンプ」。MVPは5年目の坂克彦。

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