<WBC強化試合:阪神4-7韓国代表>◇7日◇京セラドーム大阪
阪神佐藤輝明内野手(23)が「カーネクストWBC強化試合」の韓国代表戦(京セラドーム大阪)で、待望の23年1号アーチを描いた。
前日の侍ジャパン戦でエンゼルス大谷が放った衝撃の2発に刺激を受け、原点回帰のフルスイングで、前日の大谷と同じ125メートルの特大弾をかっ飛ばした。直近は15打席無安打だったが、韓国リーグの昨季ホールド王・鄭又栄(チョン・ウヨン)投手(23=LG)撃ちで完全復調モードだ。
◇ ◇ ◇
着弾の瞬間、京セラドームに大阪に大歓声が湧き起こった。3打席無安打で迎えた5点を追う8回先頭。昨季韓国リーグで最多の35ホールドを記録したサイド右腕、鄭又栄の149キロツーシームを完璧に捉えた。「イメージしていたように(打てた)。あの1本はよかったと思います」。待望の23年1号は特大の中越え弾。試合前の打ち込み優先で4番を外れた大山に代わり、岡田阪神で初めて主砲を任された男が、敗戦の中で虎の意地を見せた。
前日の“大谷フィーバー”に血が騒いだ。侍ジャパン戦前のフリー打撃で特大の柵越えを連発する姿を、一塁ベンチ前で食い入るように見つめた。試合で放った驚愕(きょうがく)の2発は、三塁の守備位置から見送った。「やっぱり強く振ることが大事だと思いました」。強烈な刺激を受け、「もちろん」と決意を新たに迎えたこの日。原点回帰のフルスイングで運んだ打球は、前日大谷がバックスクリーン右の3階席に飛ばした一撃と反対の左3階席で、同じ125メートル弾となって結実した。
今季はグリップを下げる新打法に着手し、キャンプから好感触をつかんだ。だが確実性が増した分、1発は鳴りを潜め、直近3試合はヒットなし。だが「すごかった」と目を見張った大谷効果は絶大で、16打席ぶりの安打が一番ほしかった本塁打になった。キャンプから実戦11試合44打席目の1号は、入団3年目で最も遅い。岡田監督は「まあ徐々に、出るとは思ってたけど」と一安心だ。
守備でも刺激を受けた。韓国の二遊間はトミー・エドマン(27=カージナルス)と金河成(キム・ハソン、27=カージナルス)のメジャーコンビ。「(金は)守備もうまかったし、スイングも強かった」。舞台は31日の開幕舞台となる京セラドーム大阪。「どのバッターも強く振ってくる」と感じた強力韓国打線相手に気合を入れ、三塁守備も無難にこなした。
「しっかり準備して、開幕を迎えたい」。オープン戦は残り14試合。エンジン点火の背番号8が、ギアを上げる。【波部俊之介】
○…中継ぎと先発両にらみの岩貞が6回から3番手で登板し、2回無安打無失点4奪三振と好投した。ツインズでもプレーし、韓国で6度の本塁打王の朴炳鎬(パク・ピョンホ)内野手(36=KT)にも強気に攻め、内角高めで空振り三振を奪った。「配球もよかった。自分の中で空振り、ファウルを取りたいというところを明確に投げられた」。中継ぎ仕様の真っすぐとスライダーの2球種を駆使し、抜群の安定感を見せた。