三ケ日中、地元で快進撃誓う 22日鳥取クラブと対戦 全日本少年軟式野球21日開幕

全国大会へ意気込む浜松三ケ日中ナイン 

第14回全日本少年春季軟式野球大会が21日に開幕し、静岡県内で熱戦が繰り広げられる。11年ぶり2度目出場の三ケ日中(静岡・浜松)は22日、初戦で鳥取クラブ(鳥取)と対する。バッテリー中心に守り抜く野球で接戦を制し、地元で快進撃を狙う。植村慧央(あきひさ)監督(35)は「選手にとって全国のレベルを肌で感じる貴重な経験。夏に向けて1試合でも多く試合をさせたい」と望んだ。

学童野球「三ケ日フレンズ」で小4からバッテリーを組む2人が、大舞台での活躍を誓った。躍動感あふれるフォームから伸びのある直球と、キレ味鋭い変化球を武器にする左腕エース・井口陽向(ひなた、2年)は「球の質にこだわり、回転数や制球力をもっと意識していく。勝利に貢献したい」。強肩強打で中軸を担う竹田啓視捕手(2年)は「陽向(井口)が楽になるよう、大事な場面で勝負強い打撃を発揮したい」と意欲を示した。

昨秋県新人大会4位で同大会の出場権を獲得。2月の県選抜大会もベスト4に進出した。県内で安定した力を見せるチームがいよいよ春の大舞台で全国の強豪に挑む。大野太誠主将(2年)は「まずは初戦突破。やってきたことを出し切りたい」と意気込んだ。

前回出場(第3回大会)の11年前は、仙台育英秀光中(宮城)に初戦敗退(0●2)。44年前の第1回全国中学校体育大会(中体連)を制覇した古豪が、新たな歴史につながる1点、そして1勝を全力でつかみにいく。【山口昌久】