【ソフトバンク】開幕投手の大関友久5回パーフェクト「本番のつもりでいった」完璧リハーサル

広島戦に先発したソフトバンク大関(撮影・梅根麻紀)

<オープン戦:ソフトバンク6-1広島>◇24日◇ペイペイドーム

ソフトバンクの開幕投手に決定している大関友久投手(25)が24日、オープン戦最終登板で5回無安打無失点の見事な投球を見せた。広島相手に1四球のみ、6三振を奪い打者15人で片付けた。1週間後に迫った開幕戦、3月31日ロッテ戦(ペイペイドーム)に向けて完璧なリハーサルを敢行。自身初の大役へ弾みを付けた。

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大関が「開幕投手」としての風格を漂わせて、最終リハーサルを終えた。5回を四球1つのみで無安打無失点。6三振を奪う快投に「総合的に良かった。ストレートも変化球もいろんな球を使いましたし、押し込めていたのが良かったかなと思います」と納得の様子で振り返った。

「本番のつもりで投げていった」とスイッチを入れてマウンドに上がった。初回は1死から四球を出したが、落ち着いてけん制で誘い出し走者をアウトに。結局、打者3人で終えた。3回までは直球を主体とした配球でグイグイと押していき、2回から3回にかけては4者連続三振を奪う堂々の内容だった。打者が2巡目に入った4回以降は変化球も効果的に使い、打たせて取る投球にスタイルチェンジ。2イニングをいずれも8球ずつで終える省エネ投法も見せた。

オープン戦では3試合に登板し、14回で自責点2。防御率は1・29で終えた。3月31日開幕戦まで残り1週間。「いろいろ課題が出ながらだったんですけど、1週間前にしていい形でまとめられた。ここからあと1週間が大事になる。もっと言うと開幕だけではないので、しっかりやることをやっていきたい」と、確かな自信をつかんだ。

開幕投手という初の大役について大関は「緊張感というか、しっかりやらないといけないという気持ちは強くなってきている。これからどんどん高まってくる」と高ぶりを感じつつ「特に変わることはなく、新しいことがいろいろ出てくるとは思いますけど、全部を受け入れて、いい調整をすることに集中したい」と冷静だ。

本番に向けて「勝つことだけを考えて。勝つことが一番大事だと思うので、勝てるように頑張ります」と気合を入れた。【山本大地】

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