【阪神】岡田監督、評論家のV予想多く「なんでや?でも、まあ外れるからの」/一問一答

練習中、笑顔を見せる岡田監督(撮影・加藤哉)

31日DeNA戦の開幕前日の30日、阪神岡田彰布監督(65)が決戦の舞台となる京セラドーム大阪でDeNA三浦大輔監督(49)と共同会見を行った。18年ぶりの「アレ(=優勝)」を目指し、第2次岡田阪神のシーズンがいよいよ始まる。指揮官の一問一答は以下の通り。

    ◇    ◇    ◇

<共同会見>

-開幕に向けた意気込みを

「まあ、いよいよ明日開幕ということで、意気込みというか、まあ別に平常心でやろうと思ってますけれども、そういう気持ちに当日なれるかどうかはちょっと分からないですけど、まあ、143試合の中のスタートを切るということで、いい野球をまずファンのみなさまには見せたいという、いいゲームをしたいですね」

-明日の予告先発を

「青柳投手でいきます。昨年ちょっと体調不良で、開幕決まっていたみたいですけど、体調不良で出遅れたりもあるんですけど、2年連続最多勝という投手ですから、当然チームの勝ち頭というか、1年間通じてローテーションを守ってもらうっていうか、いろんな意味を含めて、最初から元気であれば、体調いろんな面でよければ青柳でいこうと、そういう気持ちでいましたので、なんとかここまでね順調に来ているんで、開幕はぜひ、初めてですけど青柳に任せたいと思います」

-今季のチームの特徴は

「メンバーも少し、新外国人、ドラフトの選手とあったんですけど、今年、自分が監督をすることによってポジションとかいろんな面でだいぶ変えた部分があるんで、チームがすごく若くなったというか、1軍が初めての選手もいるんで、その辺は徐々にね、まだまだ完成されたチームじゃないんで、伸びしろのある、本当にこれからだんだん強くなっていく、そういうチームと思うんで。まず開幕からは、そういう意味でみんながゲームに出ることによって、もっともっとゲームの中でね、力をつけていくというか、そういう選手が多いし、そういうチームがスタートするわけですけども、それは143試合の中で徐々に4月より5月、5月より6月というかね、そういう試合を追うことによってね、徐々に力つけてきて、8月、9月には今よりももっとすばらしいチームにね、なってると思うので、そういうのを楽しみにして、まあ若いんで、とにかく挑戦するつもりでね、どんどん思い切ったプレーをやってもらったら、いいと思います」

-ここまでのチームの手応えは

「手応えというか、(春季キャンプ)終盤にちょっとケガ人が、そういうのが出たんで。まあ、この開幕のメンバーが本当のベストじゃないかもわからないんで、その辺は、でも大きな離脱というのはないと思うんで、徐々にもう実戦とかね、そういう意味で登板とかしてるんで、まあベストメンバーってね、どういうメンバーがベストメンバーかというのもね、なかなか言うのも難しいんですけど、まあ、とにかくもう少し、理想としているチームとしてはかかるとは思うんですけど、まあ、とにかく今いてるメンバーでまずはいいスタートを切りたいと思います」

-今季特に期待する選手は

「期待はみんなしないといけないんですけど、まあ初めての選手、そういう意味では、昨年までは外で見ていたんですけど、やっぱり左バッターが多いということで、補強という意味では外野手、特に外野手なんですけど右バッターで新外国人とドラフトで森下選手を取ったということで、このメンバーがね、今のところキャンプから順調にオープン戦もきてると思うんで、まあ明日の開幕には名前連ねると思いますけど、この辺が機能してくれれば、昨年までとね、もう少しプラスとなった戦力となると思うんで、その辺に期待しています」

-相手のDeNAの印象は

「ずっとこの何年間か見ていて、非常にバランスの取れたいいチームだと思うし、僕が今年解説(者)してたら、(順位予想の)優勝はDeNAにしてますよ。いや、ほんとの話で。だから、まあ、最初から一番気になるチームというか、ずっとDeNAを挙げていたんですけど」

-声出し応援も解禁。ファンへの思い

「この何年かはスタンドで静かに野球を見てたんで、まあ、WBCが何か野球に対してすごいいい影響を与えてくれて、それを引き続きプロ野球が開幕するんですけど、やっぱりもっとね熱い、応援してもらうっていうかね、これは、選手にとってはすごく力になると思うし、ほんとに若い選手は、初めてそういう声援を聞く選手も、タイガースなんか特に多いんですけど、そういう意味で、声援を力に変えてね、もうすごくグラウンドで躍動してもらいたいし、ファンの人も思いきり声出してね、まあ、声出せるようなゲームにしたいと思います。大きな声を出せるようなね」

-どんなシーズンに

「どんなシーズンて、終わった時にアレ(=優勝)になってるようにするだけですね」

 

<囲み>

-明日は久しぶりにタテジマのユニホームを着ての開幕。気持ちはどうですか

「いや、わからん。どうなるか、楽しみやなあ」

-楽しみのほうが強いですか

「そら楽しみのほうが強いよ。なあ。そら不安とかもそらあるけど。不安というのは、なあ。早く1本ヒットを打ってくれへんとか、なあ。初回、ちゃんと0点に抑えてくれるとか。ま、そんな不安は毎試合のことやからなあ。そうじゃないに、やっぱりなあ。おーん。楽しみというか、それのほうが大きいよ、うん」

-新聞の評論家で阪神の優勝予想が結構多いが

「多いなあ。なんでや? 知らん。知らんけどな。なんでやろ」

-気分の悪い話ではないと思うが

「おーん。まあ気分は悪くはないけど、なんか、2人ぐらい優勝(予想を)してなかったのがおったからなあ(笑い)。そっちらの方が気になるよ。2人おったなあ」

-それだけ期待が大きいということ

「まあ、そうやなあ。まあ、でも、まあ、そればっかりは。今まで俺らも(評論家時代に)予想しとったからなあ。考えたら。まあ気分の悪いことはないけど。やっぱり、みんながそうやって期待してくれているというな、予想であれ、でも、まあ外れるからの(笑い)。ずーと俺も外れとったんよ(笑い)。あんまり、そういうことはあんまりならん方がええいうことやな」

-今年解説者なら優勝予想をDeNAにしていたと

「当然、そうしていたよ。だってこの2、3年で一番力を付けているのはDeNAやで。ずーと見ていてもな」

-開幕戦は143分の1と捉えるか、それとも大事な試合か

「143分の1よ」

-特別と捉える監督もいる

「いやいやいや、それはやっぱり言うだけであってな、負けたチームは何も言えへんで。1シーズン終わって開幕がどうやったって言う? コメントで。でも、どこもいいスタートを切りたいけどな。最後の2008年も最初、ブワーっと行ったんもそうやんか。なんで行ったと思う? それぐらい覚えているやろ新聞記者やったら。(開幕3戦目の横浜戦(現DeNA)の4回)赤星、平野のダブルスチールやろ。そんなん覚えてない? 2008年に。ここで。ノーサインよ。そういうのが活気づくのであって、活気づくというか、なんかそういう流れがあるから、キチっとした野球をやろうとか、そういうのもあるけど、そういうことが起きるんよな。それによってチームは勢いがつくとかね、それが野球やんか」

-85年はバックスクリーン3連発があった

「考えたらあれも4試合目よ、開幕。な、あとから考えたらそうなんか。やっぱりそういうなんか、チームに勢いがつくというかな、いい流れでな、そういうプレーによって、何かね、他の若い選手も引っ張られて、力つけて、自信つけるとか、でもそれはゲームが始まってからじゃないと分かれへんもんなあ。どういうことが起きるかどうかいうのは、これは、それが野球やんか。だから分かれへんってね」

-期待する選手にノイジー、森下を挙げていたが、キーマンになるか

「まあ去年見てても左ピッチャーにね、打ててない、DeNAは分が悪かったからな、ほとんど打ってないよな、どのピッチャーもな」

-打撃練習ではノイジーを見ていたが、気になるところはあるか

「いやいや、昔の今岡の練習のバッティングやなあ言うて今岡に言うたんよ、お前みたいなバッティングしてんなあ言うて、練習で。ヘッドを返さんな、おっつけるようなな」

-いい前兆か

「そら分からんよ、もう、それもなあ、練習とゲームで連携してるのは大山ぐらいやろ。どういうフリー打撃したかで分かるわ。今日試合やったら打ってないやろな」

-大山はまだちょっとかかりそうか

「え? まあ、明日になったら分かるんちゃう。おーん。今、かかるて言われへんよ。明日からゲームなのに、お前」

-ラッキーボーイとかが明日出てくれれば

「だから、ゲームの中で、何かね。さっきも言ったけど、どういうことが起こるか分からへんからな。そこで、な。すごいことが起きるかも分からへんやんか。相手にすごいことをやられるかも知れんけどな。これは本当にゲームの中でやってみな分からんことやから、そういう意味ではすごくね。不安もあるけど、そら当然不安はあるけど。まだ100%の力でここにいってないからな。スタートにしても。まあ、WBC組もおるし。でも、そういう意味では、すごく楽しみというかね、どんなことを若いというか若い選手もいてるし、1軍ではあまり経験のない選手もすごくいてるから。開幕という意味も含めてな。1年のスタートを、どういうふうな形でな、スタートを切ってくれるんかなっていう楽しみの方が大きいよ。うん」

-監督は開幕を迎える経験は豊富だが、これまでと今年の違いは

「ある程度勝たないかんっていうのがな、今まではあったけどな。前の時はな。勝たなあかん。勝たなあかんていうのはおかしいなあ。まあ、うーん。やっぱりある程度勝てるチームというのは、みんな分かってたからな。まあ、勝ってるしな、前のチーム。今回はそうじゃないやんか。ちょっと作り直した部分もちょっとあるし、新しい戦力というか、さっきも言ったけど、伸びしろの分からない選手もな。この1年でどれだけうまくなるかっていう未知の力というか、そういう選手が多いわけやから。どこかで早くヒット打ったり、守備でもいいプレーして自信つけて、それが1年間どれくらい伸びていくかというか、そういう意味では、そういう楽しみの方がな、勝ち負けよりも大きいよな。その辺で自信つければ、1つ、2つ負けてもかまへんよ。それを取り返せる力がついてくれたらええ話やからな。まあ1年間長いから、いろんなことあるよ。やらなしょうがないんやから、それやったら何か楽しみもってやった方がええやろ。そういうことな」

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