【ヤクルト】村上宗隆V二塁打4連勝「詰まりながらも押し込めた」打撃練習からの意識を具現化

中日対ヤクルト 6回表ヤクルト2死一、二塁、右適時二塁打を放つ村上(撮影・森本幸一)

<中日0-1ヤクルト>◇4日◇バンテリンドーム

ヤクルト村上宗隆内野手(23)が三たび試合を決めた。

両チーム無得点で迎えた6回2死一、二塁、中日先発大野雄から右翼フェンス直撃の先制V二塁打。この1点を投手陣が守り抜いた。村上は4試合中3試合で試合を決める一打を放っており、4番が確実に仕事をこなして開幕4連勝。99年以来のチーム最多記録に並び、同4試合目までの総失点2も、43年名古屋以来となる80年ぶり2度目の快記録となった。

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「ボール飛ばしたろ」。村上は打撃練習からの意識をここしかない場面で具現化した。しびれる投手戦の均衡を破った。0-0で迎えた6回2死一、二塁。相手は、5回までチーム1安打に抑え込まれていた大野雄だった。

「インコースの厳しい球だったが、詰まりながらも押し込めた」と137キロツーシームを仕留めた。広いバンテリンドームの右翼フェンスに直撃する決勝の先制二塁打。あとわずかでスタンドインという会心の当たりに、二塁ベース上で両手を突き上げた。

この日は「確信歩き」は見せず、走塁のギアを上げた。2日広島戦(神宮)の8回、スタンドまで届きそうな大飛球にスピードを緩めたが、風で押し戻され右翼フェンスに直撃。相手失策も絡んで“決勝ランニングホームラン”(記録は二塁打)となったが、「行ったと思ってゆっくり走っていた。次からちゃんと走ります」と話していた。

打撃練習から飛距離を意識した。WBC前の侍ジャパン壮行試合では、エンゼルス大谷がフリー打撃での一打を5階席まで運んだ球場。「飛ばしたろ」と思ったのは「なんとなくです」と語ったが、ケージの後ろから見入ったあの光景は脳裏に焼き付いている。

試合前練習では、昨年引退した元中日の福留孝介氏と会話を交わした。同氏は06年の第1回WBCで不振に陥るも、準決勝で代打決勝弾を放ち復活。その打席直前に「生き返れ、福留!」と実況された。今回のWBC1次ラウンドで調子が上がらなかった村上に対し、当時のオマージュとして「生き返れ、村上!」という言葉が生まれ、SNS上から大きなエールとなった。

WBC期間中も福留氏から「励ましはもらいました。良いところで打てれば大丈夫だからと」。開幕してここまで4戦中3戦で“決勝打”の主砲はWBCの深い、深い経験を確実に生かしている。【三須一紀】

○…開幕4試合まで失点はわずか「2」で43年名古屋以来となる80年ぶり2度目の快記録となった。過去2年で4勝0敗と中日に相性の良い先発サイスニードが6回5安打無失点と好投。村上の決勝打に「とてもうれしかった」と笑った。リリーフ陣は4試合で無失点と踏ん張っている。新守護神を任されている田口は3セーブ目となったが「まだ3試合。最終的に(守護神という)存在になれればいい」と気は緩めない。高津監督は「本当によく頑張っている。ピンチで粘って勝ちきる野球をやりたかった」と評価した。

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