【とっておきメモ】日本ハム金村尚真、大学時代は成績残す中でフォーム変更着手 恩師も驚く進化

オリックス対日本ハム 力投する日本ハム先発の金村(撮影・和賀正仁)

<とっておきメモ>

<オリックス2-7日本ハム>◇9日◇京セラドーム大阪

日本ハムドラフト2位の金村尚真投手(22)が、先発投手としては12球団の新人最速となるプロ初勝利を上げた。

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金村の変化から目が離せない。富士大2年の時、投球フォーム改造に取り組んだ。軸足となる右足の膝が内側に入る癖を修正した。フォーム変更を勧めた同大・安田慎太郎監督(38)は「リスクもあるから考えておけ」と話しただけだが、金村は「変えます」と即答した。直前のリーグ戦では最優秀選手に輝いていた。成績を残す中でフォーム変更に着手するのはリスクも伴うが、1位指名でプロ入りするという目標が、金村を突き動かした。「結果が出ていても満足しない。悪くなる可能性があっても、もっとうまくなりたいっていう。こいつプロに行くなって思ったのはその時ですね」。安田監督は振り返る。

プロとしてまだ4カ月だが、すでに新たな変化も見える。2日楽天戦での初登板を映像で見た同監督は、球筋の変化に驚いた。「カーブが良くなっていた。大学時代は緩かったけど、今は腕が振れていて、あれだと手が出しづらいかなと思った」。球速も上がった。「平均球速は144か5だったので、2、3キロアップしていた。そこがちょっと驚いた」。終わりなき進化で、この先も恩師を驚かせ続ける。【日本ハム担当=石井翔太】