<巨人1-2阪神>◇12日◇東京ドーム
阪神岡田彰布監督(65)が、思い切った継投策が裏目に出たが、巨人戦今季初勝利を挙げた。
8回だった。7回までパーフェクト投球を見せていた3年目の村上頌樹投手(24)に代わり、2番手石井を告げた。「完全試合」を継続中の投手を交代-。思わぬ交代劇に、観客席からはどよめきが起こった。
村上は立ち上がりからキレのいい直球と変化球を駆使。援護はノイジーの1号ソロによる1点だけだったが、巨人打線を寄せ付けなかった。指揮官も「調子はいいのはもうずっと聞いてたんで」と話すが「あんなピッチングするとは本当思わんかった」と想像以上の投球だった。
リードがわずか1点という僅差の展開。立ち上がりから飛ばした村上に疲れの色も出ていたこと…。もともと「6回行ってくれれば」という思いだっただけに、指揮官は交代に「悩まなかった」という。7回も巨人の2、3番に左打者が並ぶこともあり、左投手をスタンバイしていたという。「そら完全試合いうのはあったけど、3人で完全試合という方をね、優先したんや(笑)」。
結果的に、8回に石井が先頭の岡本和に同点ソロを被弾。継投策ははまらず、村上のプロ初勝利もお預けとなった。
それでも延長10回に勝ち越し、その裏のピンチも湯浅が乗り切って勝利した。岡田監督は、延長戦でつかんだチーム一丸での勝利に「大きい大きい。それはもう大きいよ。勝ちは誰になったん? 今日は岩崎か? チームの勝ち星は村上でええやろさ。当然やんそんなん、当たり前やん」と、勝利を呼び込む熱投を見せた3年目右腕をたたえた。