【阪神】岡田監督が“しょぼん禁止令”「負ける時もあるやん。一喜一憂しとったら体が持たん」

記者の質問を受けながら引き揚げる岡田監督(撮影・加藤哉)

阪神岡田彰布監督(65)が“しょぼん禁止令”を出した。

前日14日敵地DeNA戦は今季ワーストの8失点で完敗。暗く沈むナインの姿を見て「なんでひとつ負けて暗くなるんかな」とゲキを飛ばし、16日の横浜スタジアム10連敗阻止を期した。この日のDeNA戦は雨天中止となったが、同率で並んでいたヤクルトが広島に敗れ、第2次岡田政権初の単独首位に浮上。明るい岡田阪神で18年ぶりのアレ(優勝)に突き進む。

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「何でやろなあ」。岡田監督は、大敗した前日の暗くしょんぼりしたナインの表情が理解できなかった。投手陣が今季ワースト13被安打、8失点で逆転負けし、試合後に「今年一番しょうもないゲーム」とバッサリ切り捨てた。だからこそ、切り替えてほしかった。

岡田監督 負ける時もあるやん。何でひとつ負けて暗くなるんかなあ。(シーズンで)何回負けるんや。そんな一喜一憂しとったら体が持たん。何でそうなるんやろな。不思議やん。

まだ開幕して12試合。「いつも一緒にやってたらええのになあ」。まるで551蓬莱のCMのように、勝った時と負けた時の落差の激しさが心配と明かした。

昨秋の就任後、チームはピリッと引き締まった。ノックひとつにも緊張感が漂う。本塁打を打った選手にかける「虎メダル」は廃止。負けた試合は、スタンドのファンにあいさつすることもない。采配でも、12日の巨人戦で7回完全の村上を交代させるなど、勝利への執念を見せる。18年ぶりの「アレ」に突き進む熱さは、30歳以上年齢が離れた虎ナインにも、伝わりすぎるほど伝わっている。

だがこのままでは、長いシーズンで息切れする。指揮官はエラーが出た時も暗くなる必要はないと指摘した。「ミスなんかするやんか。絶対に0なんかで終わるわけないんやから。全部完璧になんてできてへんやん」。野球に失策はつきもので、必要なのはミスして焦るのではなく、泰然自若のハート。そこから「余裕」が生まれると説いた。「ひとつのプレーでもそうやろ。目いっぱいプレーしてるのが、余裕を持ってできるようになる。自信つけていくからな」。まずは16日、横浜スタジアムでの10連敗を阻止するためにも、しょんぼりしていられない。

この日のDeNA戦は雨天中止となったが、同率だったヤクルトが敗れ、2年ぶりの単独首位に立った。岡田監督にとっては第1次政権の08年10月5日以来、5305日ぶりのセ界のトップだ。総失点が総得点より2つ多くても、7勝4敗1分けで貯金3を稼ぐナインの頑張りは認めている。だからこそ、負けてもミスしても必要以上に落ち込む必要はない。明るくいけよ、タイガース。【石橋隆雄】

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