【阪神】3年目の村上頌樹が完封でプロ初勝利 7回完全投球から中9日、今度は5回1死まで完全

中日対阪神 1回裏、登板する阪神先発の村上(撮影・森本幸一)

<中日0-2阪神>◇22日◇バンテリンドーム

「7回完全」の勢いそのままに、阪神村上頌樹投手(24)がプロ初勝利を完封で飾った。

7回パーフェクトで降板した前回12日巨人戦(東京ドーム)から中9日。初回から全開だった。3回まで毎回奪三振。5回1死まで完全投球で、またも偉業への期待を抱かせる快投だった。

5回1死、5番福永に137キロをはじき返され、中前打を許しても、安定した投球は変わらない。うれしいプロ3年目の初勝利だ。

栄光も挫折も味わってきた。奈良・智弁学園3年時のセンバツでは5戦全て完投し、決勝ではサヨナラ二塁打で初の全国制覇へ導いた。東洋大では1年春からリーグ戦に登板。3年春には6勝無敗で投手3冠、ベストナインを獲得し春季リーグ4連覇に貢献。アマ時代は輝かしい実績とともに歩んできた。

プロの壁にぶつかった。1年目の21年5月30日西武戦で1軍初登板初先発も、2回1/3で5失点KO。同年8月28日の広島戦も先発で3回5失点だった。ウエスタン・リーグでは最多勝(10勝)、最優秀防御率(2・23)、勝率1位(9割9厘)の「3冠」に輝き、先発のタイトルを総なめしたが、1軍では歯が立たない。2年目の昨季も2軍では最優秀防御率(3・09)、勝率1位(7割)で2冠。ただ、1軍での登板はなかった。

今オフは青柳晃洋投手(29)の自主トレに参加し「フォームがバチッとかみ合った」と、手応えを得た。その結果、平均球速も2、3キロ程度アップ。ホップするように「真っスラ」の軌道を描く独特の球質を持つ直球が大きな武器になった。兵庫・淡路島の同郷近本光司外野手(28)も「村上が直球でこれだけ押しているところを見たことがない」と、周囲も驚くレベルアップ。この日も堂々と投げ込み、中日打線を寄せ付けなかった。

佐藤輝、伊藤将、中野の主力に加え、今季売り出し中の石井とは同期入団。黄金の20年ドラフトから、また1人頼もしい右腕が現れた。

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