えっ、虎の救世主はミエちゃん!? 阪神岡田彰布監督(65)は今季初の甲子園巨人戦が雨天中止となった25日、貧打が続く打線の起爆剤にヨハン・ミエセス外野手(27)を指名した。
身内の不幸でドミニカ共和国に一時帰国していたが、再来日してこの日2軍本隊に合流。26日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)で実戦復帰する。もともと指揮官が性格も含めて高評価する大砲。2軍戦で好結果が続けば、早期の1軍昇格もありそうだ。
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雨が午前中から降りやまず、今季初となるはずだった甲子園での「伝統の一戦」は中止となった。岡田監督は「夜寒いし、どっちみちやるんやから、ええ天気でやりたいわ」とサラリ。練習中も気温13度と冷え込んだ悪条件の中でやるよりはと、前向きにとらえた。
温めたいのは天候だけではない。貯金2で首位争いをしているが、打線は冷え込んだままだ。チーム打率は2割2分5厘。19試合で本塁打はわずかに6本。レギュラーの佐藤輝、梅野は打率1割台だ。「打つもん探さな」と話していた指揮官が目をつけたのは、再来日したばかりのミエちゃん。1軍昇格候補の野手について問われると「可能性あるとしたらミエちゃんやろなあ。あのパワーというかな」とマイナー通算140発のパワーに期待した。
開幕1軍を逃したミエセスは8日の2軍オリックス戦で初の3安打を放ったが、その日に身内の不幸があり、翌9日にドミニカ共和国へ一時帰国した。再来日後は20日から別メニューで2軍に合流し、この日本隊に合流したばかりだ。岡田監督は「(不幸が)なかったら、もしかしたら上げとったかも分からん。ちょっと1回1軍でな。向こうでは(練習も)できんかったと思うし。ちょっとまだ落ち込んでいるらしいから。何とか1軍上げて元気になってくれたらええけどな」と説明。調整期間が必要であると理解した上で、状態が上がればすぐにでも昇格を検討する勢いだ。
陽気なドミニカンは26日の2軍広島戦で実戦復帰し、指名打者で2打席立つ予定。この日は鳴尾浜でノックや室内打ち込みで汗を流した。和田2軍監督は「普通には動けている。段階的には順調」と納得顔。好結果が続けば、早期1軍昇格となる可能性も十分ありそうだ。ドラ1森下が2軍降格し、現在は井上、島田が右翼スタメンを争っている状況。仮に1発があるミエセスが6、7番を任されれば、相手にとっては脅威に違いない。ドレッドヘアの1軍合流が待ち遠しい。【石橋隆雄】