法大が早大下し優勝の可能性残す 内海貴斗「いい景色、いい放物線」決勝2ランで4戦目に決着

法大対早大 試合後、ガッツポーズで写真に納まる法大・内海貴(撮影・玉利朱音)

<東京6大学野球:法大4-2早大>◇第5週最終日◇10日◇神宮

4番のプライドを一打に込めた。「思いきり振るのが4番の役目」。

1-2で迎えた9回1死一塁、法大の4番・内海貴斗内野手(4年=横浜)は、「自分の得意な球筋だったので、思い切って振りました」と、1ボールから外よりの低めの直球をすくいあげた。打った瞬間、それと分かる打球は、大きな弧を描き右翼スタンドへ吸い込まれた。今季3本目となる決勝の逆転2ラン本塁打。内海貴は二塁を回ったところで、逆転に沸く三塁側スタンドに、ベンチのチームメートたちに向け、大きくガッツポーズを見せた。

チームメートが打たせてくれた一打に感謝した。この早大戦は前日までの3試合でわずか1安打。「調子が悪くてみんなに迷惑をかけていた」と悔やんだが、打席に向かう前、チームメートが「頼むぞ4番!」と背中を押してくれた。自分のスタイルは曲げないー。4番らしく振った一打で勝利を決めた。「いい1本になってよかったです」。ダイヤモンドを回りながら、目に飛び込んできたチームメートたちの笑顔は目に焼きついている。「完璧でした。いい景色、いい放物線だったと思います」と、手応え十分の1発に笑顔を見せた。

主砲の一打で、法大は勝ち点3として、優勝の可能性を残した。「心が飛び出るくらいうれしかった」と目を潤ませる加藤重雄監督(67)の横で、内海貴は「メンバーではない4年生や3年生、いろんな選手が夜の自主練習を手伝ってくれた。そういう選手のために出ている選手が頑張らなければいけないと思っています」と、力を込めた。法大は、チーム一丸となって優勝へ向かっている。