青学大が国学院大とのタイブレーク制す 主将中島大輔がサヨナラ打「捉えた感覚がありました」

国学院大対青学大 タイブレーク10回裏青学大無死満塁、中島は右前にサヨラナ打を放ちナインの祝福を受ける(撮影・柴田隆二)

<東都大学野球:青学大4-3国学院大>◇第4週第1日◇11日◇神宮

青学大がタイブレークの末、国学院大に先勝。開幕戦の1敗から7連勝した。

これが首位を走るチームの底力か。3-3で迎えた延長10回無死満塁から、主将の中島大輔外野手(4年=龍谷大平安)が、内角のカットボールを右前へ運んだ。「捉えた感覚がありました」と、すぐにガッツポーズ。一塁を回り、サヨナラの走者が本塁を駆け抜ける姿を確認すると、2度、3度と大きくジャンプをして喜びを表した。「初めて」というサヨナラ打に「打った瞬間、なんかフワフワしていましたね」と、笑顔を見せた。

2点先制され迎えた1回には、先頭打者として左前打を放ち、チャンスメーク。後続の打者が3連打と続き逆転に成功した。「調子はいいと思っている。アウトになった打席も内容はいいので」。3安打1打点で、勝利に導いた。

チームは開幕の1敗の後7連勝。その要因を、中島は「雰囲気良くというのは常に言い続けている」と、話した。きっかけは5月2日、中大との2回戦。0-4から6回に追い付き、終盤に勝ち越して勝利した。「5回の整備の時、暗くなりそうだったチームを初谷(健心)が笑わせてくれた。自分もくよくよしている場合じゃないな、と思った」。どんな時も、全員で明るく前を向き、積極的に戦う。中島は「今季はチャンスメークの場面が多い中で、最後に(自分に)回ってきて打てたのは、応援してくれたチームのみんなが打たせてくれた1本だったと思います」と、主将らしく感謝した。

安藤寧則監督(45)は、「大きい1勝。お互いに競った中で勝ったことは大きい」と主将の一打を評価。中島は「これからも1球1球、やることをやるだけです」と、06年以来の優勝へ。力強く、突き進む。