17年ぶりV青学大の強さは打撃力の向上 ファーストストライク見逃さないことを徹底

青学大対国学院大 1回表青学大2死一、三塁、右越え3点本塁打を放つ初谷(撮影・村山玄)

<東都大学野球:青学大10-1国学院大>◇第4週第3日◇17日◇神宮

青学大が国学院大に2連勝し、06年春以来17年ぶり13度目の優勝を果たした。初谷健心内野手(2年=関東一)の右越え3ランなどで初回から4点を挙げると、その後も3本塁打などで15安打10得点。強打の青学大を見せつけた。投げては最速153キロ右腕、常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)が6回を4安打1失点。投打にかみ合い、悲願の優勝を手にした。青学大は6月5日開幕の全日本大学選手権に出場する。

   ◇   ◇   ◇

今年の青学大の強さは打撃力の向上にある。優勝を争った昨秋も、チーム防御率は1・16ながら、チーム打率が2割と振るわなかった。冬は打撃強化のため、学年の垣根を越えお互いにアドバイス。主将の中島は「1年生に聞いたこともある。見ている人の意見は貴重。話し合いながら取り組んだ」。チームでの徹底事項はファーストストライクを見逃さないこと。自信をもって打席に立った。

17日を終え、リーグ戦9試合で、チーム打率は2割6分7厘と昨秋から大きく向上し、リーグ1位。個人成績でもトップの西川史礁内野手(3年=龍谷大平安)の3割6分1厘を含め、5人が3割超。チーム防御率も1・97と依然安定しており、昨秋の悔しさを糧に投打で安定した力を発揮した。【保坂淑子】