元ABCアナと元オリックス職員が異例タッグ 選手の第2の人生支援「アスリートの羅針盤」設立

一般社団法人「アスリートの羅針盤」設立を発表した、左から辻純治理事、角野大輔理事長、福本豊アンバサダー、楠淳生理事(撮影・磯綾乃)

元ABCアナウンサーと元オリックス球団職員が、異例のタッグを組んだ。アスリートのセカンドキャリアをサポートする一般社団法人「アスリートの羅針盤」が22日、大阪市内で設立発表記者会見を行い、アンバサダーを務める「世界の盗塁王」福本豊氏(75)らが出席した。

同団体の理事を務めるのは、元朝日放送アナウンサーの楠淳生氏(65)と元オリックス球団職員の辻純治氏(68)。異例のタッグを組んだのは、これまでプロ野球選手を始めセカンドキャリアで苦しむアスリートを身近に見てきたからだ。辻氏は「約30年勤めた球団職員と、30年以上のスポーツキャリアを持つアナウンサーが手を組むのはレアだと思う」と強みを話した。

アスリートのセカンドキャリアを支援する団体は数多くあるが、「アスリートの羅針盤」の一番の売りは、ビジネス研修を実施するなどのサポート体制。ITデジタル研修、経済・資金運用研修、コミュニケーション研修、アスリートの先輩の経験談の4本を柱とした約3カ月、15回のセミナーを実施。費用は3万円で、社会で必要とされるスキルを身につけることを目的にする。

楠氏は「企業とすぐにマッチングするのではなく、しっかりと自分を見つめていただくことをが3カ月にこめたつもりです」と説明。3カ月で特徴や適性を見極め、それぞれに合った企業とのマッチングを目指す。さらに就職後も、約1年間のアフターフォローを予定している。

理事長の角野大輔氏(42)も明星高校野球部で白球を追った元球児。「社会が温かく受け入れる体制はできないのかと思っていた。スポーツのキャリアが終わった後もチャレンジできる。前向きに学びたいという選手もいるので、そういう一翼になれたら」と意気込みを話した。

まずは7月3日の第1回セミナー開始に向けて、希望者を募集。35歳以下を目安とするが「40歳でも学びたいという方も。まだ引退じゃないけどという方も。男女問わず、競技も問わない」と楠氏。間口を広く歓迎する。また、マッチングを希望する企業を対象としたスポンサー制度もあり、現在すでに19社から賛同を得ているという。