【ヤクルト】高津監督10連敗に「僕のマネジメントもある」故障者続出のチーム状況を苦戦原因に

広島対ヤクルト 引き分けを挟み10連敗となったヤクルト高津監督(撮影・加藤孝規)

<広島3-1ヤクルト>◇28日◇マツダスタジアム

セ・リーグ2連覇中のヤクルトが、19年以来4年ぶり、高津政権初の10連敗を喫した。17勝28敗で借金は20年以来の11に膨らんだ。前日に自力優勝の可能性が消滅していたが、交流戦前では最後となる試合でも白星はつかめなかった。

V2チームが、まさかの5位で交流戦に突入することになった。高津臣吾監督は「今年の1月からキャンプからいろんな目標立てた中で、全ての戦力で戦いたいというところができてないのは、もちろん僕のマネジメントもあるんでしょうけども、こういう結果を招いてるのは間違いないと思うので、早くチームがベストな状態に戻るように努力していきたい」と故障者が続出しているチーム状況を苦戦の原因に挙げた。

先発の小川泰弘投手が踏ん張れなかった。初回、菊池に先頭打者アーチを浴びた。高津監督は「5分後にはゲームを追いかけている展開となっているので。立ち上がりは難しいと思いますが、先に点を取りたかった。先に点を与えたくなかったというのが正直なところです。やっぱりゲームを勝とうと思うと、先に点を取った方が有利に決まっているので」。2回から立て直したが、5回につかまった。1死一、三塁から上本に三塁線を破る2点三塁打を許した。

打線はスタメンの2番二塁に、この日に22歳の誕生日を迎えた武岡龍世内野手を抜てきした。「できることを全力でとは思いながら、毎日いろいろなことを考えて打順を組んだ。そのうちうまくいくのではないかと信じて」と高津監督。武岡は4回にチェンジアップに食らい付いて中前打、6回には直球を中前にはじき返すなど、20年以来3年ぶりプロ通算2度目の複数安打をマークした。

だが、どうしても打線がつながらない。得点圏に走者を置いた場面では、2回の山崎、中村、8回の代打浜田、サンタナ、9回の長岡が全員凡退の5打数無安打に終わった。高津監督は「永遠のテーマかもしれないですけど、そういうところで1本出るか出ないかというのは、難しいでしょうけど、何とかしないといけないでしょうね。得点圏打率が2割ないのかな。それは点がなかなか入らない」と嘆いた。得点は村上の9号ソロの1点だけだった。

ヤクルトの10連敗は、小川監督時代の19年5月14日から6月1日まで16連敗を喫して以来。借金11は、高津監督の就任1年目だった20年以来3年ぶり。同年は最終的に借金28の最下位だった。プロ野球の歴史で借金9以上から逆転優勝したチームはない。交流戦で巻き返すことが、V3への必須条件となる。

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