【阪神】ブーイングと拍手の応酬で騒然の中でも冷静、加治屋蓮が驚異の20試合連続無失点

無失点に抑えた阪神2番手の加治屋(右)は大竹の出迎えを受ける(撮影・上田博志)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神-ロッテ>◇3日◇甲子園

阪神加治屋蓮投手が、今季初登板からの連続無失点を20試合に伸ばした。

6回、先発の大竹が1死一塁から代打大下に2ランを浴び、リードが1点になった場面で救援。いやなムードが漂う中、まずは岡を3球で見逃し三振に斬った。藤岡には右前打を許したが、中村奨をフォークで空振り三振に仕留め、相手に傾きかけた流れを引き寄せた。

1死一塁の場面で打席に中村奨を迎えて一塁に2度けん制をした際、左翼席のロッテファンからブーイングを浴びた。さらに中村奨のカウント1ボール2ストライクから3度目のけん制球を一塁に送った際、今度は阪神ファンが拍手で相手のブーイングを押し戻した。騒然とした中でも冷静な投球を続け、驚異の防御率0・00をキープした。

5月27日巨人戦では3-2の9回2死から登板し、代打中田翔を見逃し三振に抑えてプロ初セーブ。「ああいう形で9回を任せてもらえたことはうれしかった」と意気に感じ、この日も持ち場で役目を果たした。岡田監督も「頑張ってくれたからね」とねぎらう力投だった。