天理大・真城翔大ノーノー達成の陰に恋女房の配慮「みんなで言わないようにした」小林太郎捕手

西南学院大対天理大 ノーヒットノーランを達成した天理大・真城(右)は捕手小林とあいさつする(撮影・滝沢徹郎)

<全日本大学野球選手権:天理大4-0西南学院大>◇5日◇1回戦◇東京ドーム

天理大(阪神大学)の真城翔大投手(4年=高知商)が大会史上8人目のノーヒットノーランを達成した。

天理大・藤原忠理監督(57)は「びっくりした。打たせてとる投球を、とずっと言い続けてきてそれが功を奏したのかな。スピードはあまりないが試合をちゃんとつくってくれる投手。腕がしっかり振れて変化球が低めに決まったことが勝因です。8回くらいから『このままいってくれよ』と祈っていました」と心境を明かした。

コンビを組む小林太郎捕手(4年=松商学園)は「初回から気持ちがこもった球を投げていた。まさかノーヒットノーランをするとは。繊細な性格だから、あえて本人には言わなかった。ベンチでもみんなで言わないようにしていました。本人は気付いていたみたいですけどね」と舞台裏を明かした。

9回は勝負球を早めに使い、テンポよく打たせてとれる配球を心がけた。下級生からバッテリーを組む小林らしい配慮だった。

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