【阪神】伊藤将司、7回3失点力投も3勝目スルリ「最少失点で粘ることを意識」追加点献上を反省

楽天対阪神 1回裏楽天2死一塁、伊藤将は浅村に適時二塁打を打たれ失点。捕手は梅野(撮影・加藤哉)

<日本生命セ・パ交流戦:楽天6-4阪神>◇8日◇楽天モバイルパーク

勝利投手もスルリだ。阪神伊藤将司投手(27)が7回7安打3失点の力投も、目前だった3勝目が消えた。初回2死一塁から浅村の適時打で先制点を許し、3回にも失点したが、その後は辛抱の投球。7回2死三塁の場面では太田にセーフティースクイズを決められるも、クオリティースタート(6回以上・自責3以下)でまとめた。

「先制を許す形になってしまいましたが、味方が逆転してくれることを信じて最少失点で粘ることを意識して投げました。7回に先頭の四球から追加点を取られてしまったことは反省しなければいけないです」

7回に2点ビハインドで降板。その後、直後の8回に打線が逆転して勝ち投手の権利を持ったが、9回のサヨナラ負けで勝ち星はお預けに。それでも「野手が(一時)逆転してくれたので、良かったっす」と感謝の気持ちを忘れなかった。

今季は1軍初登板から計6試合で坂本とのバッテリーで臨んでいたが、この日の楽天戦は今季初めて梅野とのコンビを組んだ。レギュラーシーズンで組んだのは22年9月28日のヤクルト戦以来だった。岡田監督は「(5回4失点の)西武であんまり良くなかったからなあ。昨日から梅野でいくて、普通は(正捕手の)梅野でいくんやから」と起用理由を説明した。

前回登板の1日西武戦では勝負どころの制球力を課題にしていた左腕だが、「(今日は)できました」と手応え。次回こそ、4試合ぶりの勝ち星をつかむ。【三宅ひとみ】