【巨人】大勢2年目で50セーブ達成、先輩益田直也を「しっかり意識して200セーブいきたい」

巨人対西武 勝利し、笑顔でガッツポーズする巨人大勢(左)とメンデス(撮影・宮地輝)

<日本生命セ・パ交流戦:巨人3-0西武>◇13日◇東京ドーム

巨人大勢投手(23)が代名詞を封印して2年目での通算50セーブを達成した。

3点リードの9回、場内が真っ暗になる特別演出で本拠地マウンドへ。2死から西武川越を154キロ直球で空振り三振に仕留めた。「セーブも3回失敗して悔しい思いもした。ファンの皆さまの温かい応援と、野手のみなさんが守ってくれたおかげ」と今季6度目の完封リレーを締めくくった。

変化を恐れず決断した。新人王を獲得した1年目から貫いた、右足のかかとを上げる「ヒールアップ」を10日ソフトバンク戦から封印。「より正確にシンプルにわかりやすく。ヒールアップしていることで注目された部分もあったので、勇気のいることだったけど、チームの力になることの方が大切」。変更後3試合で1安打無失点6奪三振と安定感がアップした。「大学の先輩ですし、しっかり意識して200セーブはいきたい」と関西国際大の先輩でもあるロッテ益田直也があと2に迫る大台を見据えた。

日々のトレーニングで培った体が自らを支える。リリーフとして日々ブルペン待機しながらもトレーニングは欠かさない。チームメートが帰って1人きりでトレーニングすることも。ウエート中の“大勢ルール”は器具を汚さないよう、トレーニング前後にシャワーを浴びて体を清めること。「愛情持たな」と、感謝と礼儀は忘れない。

守護神が締め、チームは鬼門のカード頭を7カードぶりに突破。交流戦首位タイをキープした。「いい波に乗っている。喜びを分かち合えるように頑張りたい」と大勢。巨人が大きな勢いに乗ってきた。【小早川宗一郎】

【動画】祝!巨人大勢通算50セーブ ビシッと空振り三振で決めた!