【ソフトバンク】近藤健介チーム単独トップ10号弾 守備でも好捕「素晴らしい」藤本監督最敬礼

ヤクルト対ソフトバンク 3回表ソフトバンク2死、近藤は左越えにソロ本塁打を放つ(撮影・小沢裕)

<日本生命セ・パ交流戦:ヤクルト2-3ソフトバンク>◇14日◇神宮

アーチストに変貌!? ソフトバンク近藤健介外野手(29)が「日本生命セ・パ交流戦」のヤクルト戦でチーム単独トップの10号弾を放ち2連勝に貢献した。1点リードの3回2死で、先発左腕の高橋から2戦連発の中押しソロ。球界屈指のアベレージヒッターが、直近6戦5発の量産で1発の鬼と化している。腰の違和感で6回の守備から途中交代したが、大事には至らないもよう。チームは交流戦3位に順位を上げ、リーグ戦でも2位に再浮上した。

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近藤が放った逆方向への打球は、ぐんぐんと伸びて左中間席に突き刺さった。1点差に迫られた直後の3回2死。今春のWBCでともに世界一を経験したヤクルト先発高橋の失投を逃さなかった。ど真ん中直球を仕留め、2試合連発、チーム単独トップの10号ソロを描いた。「とにかく自分のスイングをすることだけ考えました。1点返された直後に、取り返すことができてよかったです」。1点勝負にもつれたゲームで、価値ある1発になった。

通算打率3割5厘、出塁率は4割1分1厘を誇り、球界屈指のアベレージヒッターで知られる。だがソフトバンク加入後は、長距離砲の顔を見せている。特に直近6試合は、3試合連発を含む5本塁打。早くも日本ハム時代の21年以来、2年ぶりの2桁本塁打に到達。シーズン86試合を残し、キャリアハイの11発にあと1本に迫った。オフの自主トレでは長打率5割を目標に定め、パワーフォルムに生まれ変わろうとしていた。巧打者ぶりも変わらず、交流戦は打率4割2分3厘で首位打者に立つ。一時はシーズン打率2割3分台と低迷したが、一気に同2割8分1厘まで上昇させた。

勝利への執念は守備でも発揮した。2点リードの4回1死二、三塁。高橋が放った左前へ落ちそうな飛球に、迷わずに突っ込んだ。ダイビング捕球で先発東浜を救うビッグプレーだった。藤本博史監督(59)は「素晴らしいよね。勝ちに貢献してくれた」と最敬礼だった。

だが、その後、古傷でもある腰に違和感を覚え、6回の守備から途中交代した。指揮官は「ちょっと腰がね。抜けそうになったということで、無理はさせられないので」と説明。大事を取った形で交代し、病院は行かずに治療に専念し、15日の出場に備えた。

チームは2カードぶりの勝ち越しを決めた。交流戦では首位DeNA、巨人に1ゲーム差の3位に順位を上げ、逆転で12球団最多9度目のVも射程圏内に入る。リーグ戦も首位ロッテに1ゲーム差の2位に再浮上。交流戦優勝、リーグ戦優勝に、近藤の存在は欠かせない。【佐藤究】

○…ソフトバンク栗原が先制決勝の8号2ランを放った。0-0の2回1死一塁。ヤクルト先発高橋のカーブを右翼スタンドに運んだ。5試合ぶりの1発に「とにかく先制点を取りたいと、その気持ちだけでした。しっかりと集中して自分のスイングができたと思います」と会心の笑顔だ。打点「37」はリーグトップの勝負強さ。打率は2割3分9厘と本調子ではないが、好機での集中力が際立つ。

○…ソフトバンク先発東浜は苦しみながらも5勝目を挙げた。亜大時代に何度も投げた神宮で、5回で9安打を浴びながらも2失点。3回以外は毎回得点圏に走者を背負ったが、要所で踏ん張り、同点、勝ち越しを許さなかった。自身2連勝だが「ボールをコントロールすることができませんでした。5回で降板してしまい、中継ぎの方に迷惑をかけてしまった。申し訳ないです」と笑顔はなかった。

【動画】ソフトバンク近藤健介の2試合連続逆方向弾 直近6試合で4本目

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