<日本生命セ・パ交流戦:阪神4-1ソフトバンク>◇16日◇甲子園
ソフトバンク和田毅投手(42)の103球に及ぶ熱投は実らなかった。
6回5安打4失点で今季2敗目。連勝は3でストップし、リーグ戦はオリックスに代わって3位に転落した。
1-1の6回2死一塁。阪神の代打原口に、この日の92球目、143キロ直球を左中間へ運ばれた。「悪いボールではなかったけど打たれてしまった。自分の力不足です」。決勝の適時二塁打を献上。なお、2死二塁の場面で佐藤輝に、この日の98球目、外角低め131キロチェンジアップを右翼スタンドへ運ばれた。
「もしかしたらちょっと甘かったかもしれないですけど、そんなに悪いボールではなかったと思う。打った佐藤君がね、本当に素晴らしいバッティングをしたと思います」と、素直に脱帽。3点差となり、はかなくも試合の行方が決まった。
1敗とは引き換えに、ベテランは殻を破った。21年以来2年ぶりの100球超。近年は疲労を考慮して80球前後で降板していたが、この日は6回完了まで投げ切った。「投げていかないと。いつも80球で(マウンドを)降りてしまうと、80球で疲れてしまう体になる。今日は100球を投げていい当たりをされ始めたけど、これに慣れて、もっと抑えられることが増えていければいい」。
対阪神は過去2戦2勝で防御率0・00。お得意様だった虎相手に負けたが、和田の飽くなき向上心にさらに火が付いた。「さすがね、(セ・リーグの)首位にいるチームですし。自分が力をつけていかないと、こういう風にやられてしまう。もっと成長できるように頑張りたい」。交流戦最多タイ28勝目は来年以降に持ち越し。和田がこの1敗を糧にする。【只松憲】