【ポニーリーグ】日本が5戦全勝V 蔵並虎之介主将「世界一に」7月米国でワールドシリーズ

優勝した日本と準優勝のフィリピンは肩を組み健闘をたたえ合った(撮影・久我悟)

<ポニーリーグ・アジアパシフィックゾーンチャンピオンシップ・U-16コルトの部>◇23日◇千葉・ゼットエーボールパーク◇決勝トーナメント4回戦(決勝戦)

日本がフィリピンを7ー5で破り、決勝トーナメント3連勝、予選リーグから通じて5戦全勝で優勝した。7月末から米国で行われるワールドシリーズにアジアパシフィックゾーンの代表として出場する。

日本は苦しかった。初回に1点先制を許し、2回に逆転したものの、3回表に4点を奪われ再逆転された。1点差に詰め寄り、迎えた5回裏。先頭の蔵並虎之介主将(神田Rebaseポニー)は次打者の藤田蒼海(関メディ学院ポニー)に「絶対に出るから、つないでくれ」と伝えてた。誰よりも自分が打って勝ちたいタイプの蔵並は、普段以上の我慢と集中力で四球を選び、代走の宮川颯汰(市原ポニー)と交代した。藤田は会心の一撃で左翼を襲い、守備のミスを誘うと、一塁から宮川が一気に生還して同点。松本怜青(神田Rebaseポニー)が二ゴロで藤田を三塁に進めると、佐々木斗眞(関メディ学院ポニー)が勝ち越し三塁打を放ち逆転した。

2点リードで迎えた最終回は、九州のノーヒッター・沖西勇士(博多シャークス)が3者三振に仕留め、優勝が決まった。マウンド上の歓喜の輪から蔵並が抜け出すと「さあ、並ぼうぜ」と、すでに並んでいたフィリピンナインを気遣うように整列をうながした。

東京・足立区の学童野球時代から飛び抜けた実力に加え、自己主張の強さが、プレーに表れるタイプだった。6年生の時に都大会を制覇し、全国大会上位に進出。大舞台を経験した存在感で、日本代表で主将を任された。ガッツポーズや大きなサングラスなど、明るく派手な振る舞いは、急造チームでもよく目立つ。しかし、急造だからこそ宿舎やベンチでは、積極的に全国からやってきた選手に声をかけ、個性の把握に努めてきた。

優勝直後も好リードの豊永飛輝(ポニー嘉麻ボーイズ)やブルペンで投手陣の調整を助けた瀬田翔一馬(将門ポニー)の名前を真っ先に挙げて「投手のことをよく理解してまとめてくれた」と感謝した。今大会は外野を守ったが、チームに戻れば自分も捕手だけに、2人の果たした役割が誰より理解できた。

かつて「俺が、俺が」の気持ちがあふれた少年は、野球を通じて経験を積み、周囲に気を配れる日本代表の主将になった。「世界一になりたいです」。チームが再集合するのは大会直前の成田空港になる。蔵並主将を中心に、コルトジャパンが米国に旅立つ。【久我悟】

【23日の結果】

▽決勝トーナメント決勝戦

日本 7-5 フィリピン