<ソフトバンク2-4オリックス>◇25日◇ペイペイドーム
3連覇を目指すオリックスに「6勝カルテット」の誕生だ。お立ち台に立つオリックス山崎福也投手(30)は少し複雑な表情だった。「うーん。最後の最後、ちょっと悔しかったです」。あと1アウトで、ソフトバンク柳田に2ランを献上。6年ぶりの完封はならずも、9回途中4安打2失点。手応えと課題の6勝目だった。チームは負け数の関係で、3位後退の「珍現象」だが、首位ソフトバンクとはゲーム差なしだ。
リーグ戦再開後、チームは連敗。「あまり気にしないでいきましょう」。気持ちを楽にしてくれたのは、女房役の若月だった。「『硬くならずに楽しんでいこう』ぐらいの感じでいつも声をかけてくれる。若月の言葉のかけ方が本当に、落ち着かせてくれる感じなのでありがたいです」。試合前にナイーブになりがちな左腕を、若月と稲富ブルペン捕手が「いい顔」にするのが、お決まりだ。
昨季は日本ハムへ移籍した伏見とバッテリーを組むことが多かった。今季10試合中7試合でリードする若月は伏見の映像を見て研究。この日は全ての球種が効果的に生きた。「本当にまんべんなく投げさせてくれているので、自分の持ち味がすごく出ている」。1人ではつかめない手応えだ。
これで山崎福、山本、宮城、山下とチームにリーグトップ6勝投手がそろった。「若い投手たちに負けてられないという気持ちもありますし、みんなどんどん勝っていって、いい方向に行けばいい」。交流戦では宮城と安打数で対決。「打点も安打数も一緒で。でも僕のほうが先制打打ってるんで、勝ちかなと思いますね」。屈託のない笑顔で勝利を“宣言”。次は勝ち星で対決を。「そこでも勝負していけたら、もっと楽しいですよね」。すがすがしい表情でハイレベルな対決を望んだ。【磯綾乃】
▽オリックス若月(山崎福に)「データというよりは、試合中にコミュニケーションをいろいろとれていたので、今日はうまくいけたのかなと。福也さんさまさまですよ」
▼オリックス、ロッテがそろって勝ったが、前日2位だったオリックスが勝率差で3位に転落する珍現象が起こった。24日はオリックスが勝率3毛差で3位ロッテを上回っていたが、負け数がロッテより3つ多いため、オリックスはこの日勝って勝率5割7分5厘7毛。ロッテは同5割7分6厘2毛で5毛上回り、順位が入れ替わった。ただし、首位ソフトバンクとのゲーム差はロッテが0・5差なのに対し、オリックスは3位ながら0差となっている。